人の評価に意識を向けると内面を感じにくい
前回の続きです。過去記事でも「マイナスの感情を受け止める」「最近の気づきから~こだわりを手放す~」など、感情をしっかり感じるというお話を書いてきました。
感情を感じるというのは、コツを掴むとそれほど難しいことはない……というか、感情は、みなさんの心のなかで、常に存在し続けているエネルギーの一つの表現なのです。そのエネルギーは、表面の意識に上がってくるときに、心地よい感覚であれば、好き、いい感じ、喜び、楽しさ、笑いなどとして認識されます。一方不快な感じのするエネルギーであれば、怒り、悲しみ、憂鬱、イライラ、恐れなどとして認識されます。そういった感情を素直に感じ取れている場合は、感情を感じる練習をすると、徐々に心がほぐれていくのがわかると思います。問題なのは、感情を感じることを拒絶したり、感情があることを無視したりしている人の場合です。人の評価を異常に気にしている人(自信がない人)が、感情を感じにくい傾向があるようです。そういう方の場合、まず内面を見る練習をする必要があります。内面を見る練習は、いままでも様々なワークを紹介してきました。今回は、尊敬する宝彩有菜さんの「お掃除天使」の技を紹介します。
ヒトには自然治癒力という素晴らしい能力が備わっています。その力を持った小さな天使を一人、イメージします。まずは親指程度の大きさで、ホウキやハタキを持った天使がいると想像します。その天使が掃除をしてくれるとゴミや不要なものがとれて元気になります。まず、頭の上のホコリを払ってもらいましょう。次に、右耳、左耳。慣れてきたら順番に、首から右肩にかけて、右肩から指先。左側も同じように。そして首の後から背骨にそっておしりまで、足に症状がある人は、足の前、後ろ、横、内側と順々に掃除をしましょう。体の表面の掃除は、上から下へ、中心から末梢へ向けて掃除するのが基本です。落ちにくいゴミをとるために、天使さんはガラスを拭くときのように、縦、縦、横、横、右丸、左丸の順番で拭き取ってくれます。呼吸はゆっくり腹式呼吸をおこないましょう。
体の表面が終わったら、体の内側の掃除です。痛みのあるところを掃除してもらったら、痛みが軽くなったり、なくなったりします。先ほどの天使さんのサイズをどんどん小さくして、眼に見えないくらいの大きさになってもらいます。どこにでも入れます。実際に痛みがあるところに入っていって掃除をしてもらいましょう。できるだけ痛いところや具合の悪いところをピンポイントに意識しましょう。天使さんのパワーを信じて、リラックスして取り組んでみてください。お掃除天使は、ご主人様のお掃除をするのが生きがいなので、遠慮せずドンドンお掃除してもらいましょう。頼めば頼むほどお掃除が上手になります。内面を見ながら浄化もするというオトクな方法なので、ぜひやってみてください。この手法に慣れてきたら、自分の感情を感じる練習も上手にできるようになるはずです。
情に棹ささず感謝して
先月号でもお伝えした夏目漱石の「草枕」の冒頭部分。NHKのEテレ「にほんごであそぼ」で、うなりやベベンさんはこんな風に歌っていました。
「ベベンの草枕」
♪山路を登りながら、こう考えた。智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。とかくに人の世は住みにくい。
♪山路を下りながらベベン考えた。智を人のために役立てて情に感謝して「ありがとう!」。意地と度胸でのりきればほんに人の世は素晴らしい。
「ほんと 素晴らしい!」。
統合医療やまのうち小児科・内科医師
山内 昌樹(やまのうち まさき)
小児科医として勤務していたが、西洋医学の素晴らしさを感じつつ心から望む医療と現実のギャップに悩み、軽度のパニック障害を経験。
YHC矢山クリニックで小児科 を担当し、病気の真の原因を学ぶ。
お母さんの自己肯定感を取り戻すことが家族みんなを笑顔にし世界を平和にすると確信している。
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