先日、二条城に行ってきました。二条城は、1603年に徳川家康が造営し、1867年に15代将軍慶喜によって大政奉還が行われた、江戸時代の始まりと終焉の場所として有名です。昨年のドラマの影響もあり大勢の観光客を予想していたのですが、夕方に訪れたせいか、城内は人が少なく、ゆっくりと散策することができました。
約八万三千坪の敷地内は、ここが京都市内であることを感じさせない静けさで、鳥のさえずりが耳に心地よく響き渡ります。二条城に限らず京都市内の多くの寺院は、一歩中に足を踏み入れると都会の喧噪を忘れさせてくれる静けさがあります。
ここで歴代の将軍達は、一体どんなことを思いめぐらせたのでしょうか。
当時の様子やそこに生きた人たちの思いを想像しながら、実際に彼らが歩いたであろう二の丸御殿の廊下を歩いていると感慨深いものがあります。壮大な歴史の余韻に浸りつつ、東大手門から外にでると、目の前に広がるのは車の往来と大きなホテル。つかの間のタイムトリップは終わり、一瞬にして現実に引き戻されてしまいました。