お盆が終わり、8月も下旬が近づくと、京都の町ではカンカンカーンと地蔵盆の鐘の音が聞こえてきます。
地蔵盆は道祖神信仰と結びついた街角のお地蔵さんが対象となっている地蔵菩薩のお祭りです。子供のための行事ということもあって、各町内に祀られているお地蔵さんの前に近所の子供たちが集まってゲームをしたり、お菓子を食べたりして遊びます。
通常は地蔵菩薩の縁日にあたる8月23日、24日に行われますが、近年は参加しやすいようにと、この前後の土・日に振り替える町内が多いようです。
地蔵盆になると市内の至るところで、地蔵盆の紅白の幕や提灯を目にします。場所も、民家のガレージ、公園、マンションのエントランス、私道と思われる細い路地と様々で、いつも通っていた細い路地が、このときばかりは道をふさがれ「ここって私道だったんだ・・・」と気づくことも。
京の町を歩きながら、地蔵盆の提灯を目にすると「ああ、もう夏も終わりが近づいたなぁ」と過ぎゆく季節を感じるのでした。