【実るほど頭の下がる稲穂かな】
《稲の穂は実るほど、頭が低くさがるものだが、人間も徳が高く、内に充実したものがあるほど謙虚だということ》
今回は、昭和の大大大スターの『石原裕次郎さん』のお話です。
*****
ある新人俳優が、デビューして間もないころ、撮影所内にいた日活のスタッフや俳優たち一人一人に挨拶をしに行った時のことです。
どの人もつっけんどんで、「ああ、そう。まあ、せいぜい頑張りな」程度の応対しかしてくれませんでした。中には、彼が挨拶をしても、テーブルの上に足をのせたまま、タバコをぷかぷかふかし、無視する人までいました。
しかし、石原裕次郎さんだけは違っていました。
当時、既に大スターであったにもかかわらず、その新人が挨拶をすると、石原さんもすぐに席を立って、深々と一礼しながら、こう声をかけました。
「こちらこそ、どうかよろしくお願いします。これからいっしょに頑張っていきましょう」
石原さんのこの態度に新人俳優は大いに感激し、「自分はこの人に一生ついていこう。俳優として大成しなかったら、この人のお抱え運転手でもいい。雑用係でもいい。とにかく、この人のそばにいたい」と思ったそうです。
実は、この新人俳優こそ、現・石原プロの社長である渡哲也さんなのです。
(参考:植西聡「宇宙銀行」、サンマーク出版)
私たちはどうでしょうか?
年下の若い人や仕入れ先の業者に対して見下したり、威張ったりはしたことはなかったでしょうか。
どのような人にも頭を低く低く下げ、「自分が」よりも「譲る心」、「威張る」よりも「謙虚な心」で相手の人に接していくことが大事だということを石原さんは教えてくれました。
*****
10年くらい前、宇宙学の先生のお家に通った頃、その先生は誰にもニコニコと丁寧語でご応対されました。おいら当時20代後半で、先生から見たら孫の年齢だったのに、「河村さん」「河村さん」と丁寧語でご応対してくださったんです。
ある日、なぜ丁寧語で応対してくださるのか、先生に聞いてみました。
先生曰く、『不良星の地球は、玉石混淆に霊位が高い人も低い人もいます。自分からうんと年下の人でも霊位が高い人がいます。誰彼の区別なく自分が身を低くしたら、間違いありません。』
なんて道理に適したお言葉だろう!と強く覚えてます。
また、対人関係のトラブルでも、『バカになったらいいよ。身を低くする、勝ちを相手に譲る、相手を立てたら、いつか自分も立てられる。』 と言っておられました。
悟る人はその姿勢が低くなる、争わない。
『実るほど頭(こうべ)を垂れる稲穂かな』 おいらの一生の課題です~~。
ありがとうございます。
表現画家「たけ」
表現画家「たけ」 ありがとうと「宇宙学」の実践ジャー、世界一無口な絵描きこと、我らがヒーロー表現者「たけ」さん。たけさんのメッセージは、私たちにいつもたくさんの元気と、たくさんの気づきを与えてくれます。 当コーナーは、たけさんが運営するブログ「ありがとうプロジェクト」より、たけさんご本人の許可を得て抜粋紹介しています。 「ありがとうプロジェクト」 |