植物原料100%で忌避率95%以上という驚異的効果の防虫スプレー「ムシさんバイバイ」シリーズを企画・販売する有限会社生活アートクラブ。 「青森ヒバ」がもつ可能性に魅せられ、現実の商品として世に伝えるべく富士村社長が挑んだのは、シロアリ駆除対策というある種の難しさを抱える業界でした。今回も前号に引き続き、出会う人々をどんどん巻き込んでいく富士村社長のパワフルなエネルギーを紹介したいと思います。 |
住宅金融公庫からお金を借りて一戸建てを建てるには、シロアリ駆除が義務づけられます。それ故に需要は高いですが、施主さんにしてみれば、何がどのように使われているのか分からず、施工業者に完全に委ねているのが現状です。そのせいか、シロアリ駆除といえば一般にやや不透明ないわゆるバッシング業界でもあり、以前はヒ素などの有害物質を含む強烈な薬剤を使う業者も多かったようです。一部の調査機関によれば、母親の母乳からシロアリ駆除剤成分が検出されたとの報告さえあるほどです。家にいる時間が長ければ当然、シロアリ駆除剤を筆頭にワックスや接着剤、VOCなど、有害物質をたくさん吸い込むことになります。母乳感染のリスクも含め、室内で過ごす小さな子どもやペットなどの健康も心配される点です。
そんな中、「業界を変えよう」と熱き魂で明快な事業に取り組む経営者はまだわずかと言えるでしょう。とはいえ、これからは施主さんが自ら選ぶべき時代。この素晴らしい製品をもっと積極的に世に広めていこうと、一気に話は盛り上がりました。
挑戦好きな私は、「売れないなら八百屋さんにお願いしましょう!」と提案。つまり自然食品店に扱ってもらおうという考えです。ところがカーボンテック社は「八百屋じゃ売れないよ」と乗り気でなく、自然食品店からも「イメージが悪いから食品と一緒には扱えない」と言われてしまいました。当然私はそんなことでは怯みませんから、「健全な土地にこそ健全な作物が育つ。それらを売るのがお商売でしょう。健全な土作りをする点では、無農薬野菜を売るのも、化学薬剤を使用しないシロアリ駆除も同じ仕事のはず」と店長さん達を説得して回ったのです。
周囲の鈍い反応に相反して、お客様からの反響は想像以上のものでした。「お宅ではこういう商品を扱って欲しいのよ」と言われ、お客様のニーズを再認識させられたというお店もありました。その後、意識の高い施工会社とも徐々に関係を築き、この5年で約1,300件の施工実績を積みました。
妻からは当初「うちはいつから防虫業者になったの?」などと言われたものです。でも私は、形こそ違えど、洗剤を売るのも防虫剤を売るのも同じ仕事だと考えていますし、今では妻も理解してくれています。
決して最初から計画的に事業プランを組み立ててきたわけではありません。むしろ走り続ける中で様々な出会いを大切にしながら形にしてきました。点と点がつながって線になれば、新しい絵が描けます。今後も状況の変化に適応しながら、防虫関係だけでなく間伐材で作った雑貨その他、森の育成や川の浄化作用が盛り込まれた商品を通じ、"環境に負荷をかけない"を超え、よりよい地球環境ために積極的に働きかけていくつもりです。
「人間は不幸な生き物だ」とハンガリーの哲学者が言うように、人間は自分の命が危険にさらされて初めて命を愛する生き物です。病気の治療には一所懸命なのに常日頃の健康維持には関心が薄いというのはまだまだ一般的な話。健康なうちから食事への配慮や定期的な運動を怠らない賢明な生活を広める活動も、難しいからこそチャレンジし続けたいと思っています。
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