8月15日、名塩の自宅に、昨年、親善大使で訪れたオーストリアで、お世話になった青山さんご夫妻が、遊びに来て下さいました。
青山さんのご主人は元パティシエで、私の大好きなアップルシュトルーデルの本場の作り方を披露して下さいました。感じる事はたくさんありましたが、ご主人のお料理に向き合う気持ちは、扱う食材が違っても同じという事がわかって、とっても嬉しくなりました。
バターとお砂糖が入った方が美味しく感じるのが、少し残念そうだったご主人。私が「少しぐらいはいいと思うけど。」とコメントすると、「でも昔は素材の甘さだけでみんな美味しく感じるカラダだったはずだから」と、素材の甘さを感じるカラダになる事を追求したいようでした。
私も、その悩みはわかります。
ミエズレシピのお料理の味付けは、刺激的ではなく、食べるとカラダがホッとする味です。食べた瞬間より、食べたあとの心地よさを感じたり、ゆったりとした時間の中で食べて頂くと美味しく感じる味です。
その味を一人でも多くの人に体験してほしいなと願っていますが、外食産業の中では、なかなか厳しいのが現実です。せめて教室に通って下さる人達を大切に、お料理を作り続ける事が、今の私ができる事です。出来るだけ食べて下さる人の気持ちを大切に受けとって、この味が皆様に届く工夫を考えようと思います。
ミエズレシピを食べて下さった、オーストリア人のご主人。「この味ならボールいっぱいでも食べたいな。」とのコメント。素直に喜んで大切にしたいと思います。
さて、8月15日に65回目の終戦記念日を迎えました。
色々考える事や感じる事は多いのですが、私達が想像できないような体験と時間を超えてきて下さった方々のおかげで、私は今日を生きているのだという事、それを大切にしたい、と思う一日でした。食べるものがなくても、自分のしたい事や自由などなくても、生きる事を選択し続けて下さった方々に、心から感謝したいと、ただただ、そう思いました。
そんな困難な時を乗り越えて下さった方々のおかげで、私は今日、海外のお客さまと楽しくお料理を作る時間を体験することが出来るのです。
マクロビは、戦争の体験を二度としない為に、桜沢如一先生が私達に残して下さった素敵なメソッドです。自然の摂理を理解して、自分らしく生きる事が出来れば、そこには争いがなくなる、そんな方法を教えて下さっています。さらに久司道夫先生が今の時代に取り入れやすいように形を作って下さいました。
この素敵なメソッドを自分の生活の中に取り入れて実践することが、二度と戦争を体験して欲しくないという戦争体験者の先生方の気持ちを、形にしていく方法なんだと感じています。マクロビのお料理を私達が実践して行く事が、世界平和に繋がっているのです。
お料理は命と繋がっています。
お料理は生き方と一緒です。
命は自然と一緒です。
命は自然の一部です。
私の生き方は自然の表れなのです。
楽しい人生を生きるために、
心豊かな人生を送るために、
自然界のルールをみにつけて、
自然界とのハーモニーを奏でる毎日を過ごしたいと感じています。
少しだけそんな経験をつんだ私だから、皆様にその方法を伝えながら、私自身も学んでいきたいなと思っています。
9月は小さな秋をみつけながらお過ごし下さい。カボチャや餅粟、玄米の餅米がオススメです。自然の摂理を取り入れて素敵な秋をお過ごし下さいませ。
中 美恵
.。゚+..。゚+.☆ 今月のMie’s Recipe ☆.。゚+..。゚+
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中美恵
中美恵(なか みえ)氏 KII認定 マクロビクッキングスクール校長 東京南青山プライベートサロン Mie’s Room 主宰 1997年に、KII認定マクロビオティックカウンセラー・中広行氏と出会い、料理法や理論を学び始める。 2000年「おいしく、楽しく」をテーマにした「マクロビクッキングスクール」を大阪に開校し、全国に展開。現在は料理に留まらず、マクロビオティックに出会うことで多くの可能性を手に入れた自身の経験を活かし、「年を重ねるごとにキラメキを増す」「今の時代に望まれる素敵な女性」をテーマに、多彩な場面で活躍中。 中美恵公式サイト https://miesrecipe.jimdo.com/ >> |