急速にファンが増えている布ナプキン。洗って何回も使えるので、エコで経済的。さらに肌にやさしく気持ちがいい!毎月気分が落ち込みがちだった日も、きっとハッピーな気持ちになれますよ。
布ナプキンのきほんの「き」
布ナプキンは地球にも人にもやさしく、さらに、体の声を聞くきっかけもくれます。布ナプキンにしたら体調が改善したという人もいます。まずは気軽に、その感覚を試してみませんか?布ナプキンの基本を簡単にご紹介します。
温故知新の布ナプキン
今、生理用ナプキンの主流は「紙ナプキン」ですが、最近、「布ナプキン」がちょっとしたブームになっています。 そもそも「紙ナプキン」は、日本では戦後昭和30年代にはじめて登場したもの。それまで、日本の女性は身近にある布や和紙などで月経の手当てをしていたのです。それが女性の社会進出や生活様式の変化にともなって、紙ナプキンが主流となっていきました。紙ナプキンは、当初はその名の通り紙製品でしたが、現在ではその多くが、高吸水性高分子などを用いた石油製品となっています。
今、布ナプキンが見直されている理由のひとつに、大量生産・消費を反省し、自然環境を大切にしよう、という意識の高まりがあります。紙ナプキンの主原料は石油で、燃やすとダイオキシンを発生し、環境を汚染します。一方で布ナプキンは洗って何度も繰り返し使え、ゴミとして捨てるときにもダイオキシンを発生しません。たびたび買う必要もないので、経済的でもあります。
布ナプキンだと、体への意識が高まる
また、布ナプキンが注目されるようになった理由に、その心地よさもあげられるでしょう。
布ナプキンの素材は、主に綿や、その他の天然素材です。下着に近いやさしい肌合いで、紙ナプキンのような違和感が少ないのが特徴です。使用感はそれぞれの商品、また人によっても違ってきますが、実際に布ナプキンを使った方からは、「とにかく快適」「むれなくなった」「かゆくなくなった」、また「紙ナプキンを使っているときより心穏やかでいられる」「生理が軽くなった」「リズムが整ってきた」「生理が憂鬱じゃなくなった」などという声も寄せられています。
布ナプキンを使うと、月経血の量や質、色などがわかりやすいという利点もあります。血液を含んだ布が肌にふれると「あ、月経血が今出たな」と、そのタイミングがだんだんわかるようにもなってきます。そうして、少しずつ毎月の心身のサイクルに対して意識的になり、自分の体への理解も深まっていくのです。
「心地よさ」を探して紙ナプキンとの併用も
「布ナプキンを使いたいけれど、もれるのではないか?」……と不安に思われる方もいるでしょう。布ナプキンは、紙ナプキンに比べると吸水性が劣るので、初心者は、いつもよりこまめにトイレでチェックする必要があります。「湿って気持ち悪い」という感覚があったときに交換できれば、大抵もれることはありませんが、慣れるまではこまめにトイレでチェックするのがいいでしょう。
布ナプキンだけでは不安、という方は、まずは紙ナプキンの上に重ねて使ってみるのもおすすめです。パンティーライナーとして、また生理のはじめや、終わり頃の軽い日に使ってみてもいいかもしれません。休日に使えば、万が一もれてもすぐに替えられるので安心です。布ナプキンの交換のタイミングをつかみ、上手に使いこなせるまで、無理せず少しずつやってみてはいかがでしょうか。
「紙より布ナプキンがいい」といっても、市販の紙ナプキンは吸水性が高く使い捨てができるので、こまめにトイレに立てないほど忙しいときや、旅行時にはとても便利です。最初から「全部、布で!」と気張らず、紙ナプキンとの併用からはじめる、というくらいの気楽な気持ちがいいかもしれません。大切なのは、自分自身が、より快適に気持ちよく過ごすこと。石油系の原料を使用していない紙ナプキンもあるので、そうしたものを利用してもいいでしょう。
多様な種類から選ぶポイント
最近では布ナプキンも、各メーカー、色、形、素材もさまざまなものを開発しており、どれにしようか迷ってしまうほどです。 選ぶポイントとしては、まずその素材です。布ナプキンの多くが、コットン、シルク、ヘンプ、竹布、また今注目のオーガニックコットンなどの天然素材でできています。生地の種類は、ネル、パイル、メリヤス、ガーゼやワッフル生地などがあります。とくに肌に当たる部分には、肌触りがやわらかく、吸水性、吸湿性に優れた生地が選ばれ、吸水性を高めるために、何層にも布を重ねるなどの工夫を施したものもあります。
形は各メーカーがより使いやすいものを研究していますが、大きくわけると「一体型羽付きタイプ」「ハンカチタイプ」「ホルダータイプ」の3種類があります(右図参照)。
初心者に使いやすいのは、紙ナプキンの形状に近い「一体型羽付きタイプ」です。使い方は紙ナプキンと同じで、羽に付いたホックで下着に固定し、ズレや横漏れを防ぎます。汚れるたびに、新しいものと交換して使います。
蒸れが気になるなら、シンプルな「ハンカチタイプ」がおすすめです。何層にも重ねられた吸収体や下着に固定する羽がない分、通気性がよく、洗うのも簡単で乾きやすいのが特徴です。干すときも、正方形なのでナプキンとわからず、人目も気になりません。ハンカチタイプは折って使用するので、折り方を変えることで、1枚で2~3回使うこともできます。自分にぴったりの形状に折り方を工夫でき、また「一体型羽根付きタイプ」や「ホルダータイプ」と組み合わせて使うこともできます。
「ホルダータイプ」は、「一体型羽付きタイプ」と同じように羽を止め合わせて下着に固定します。表面にはホルダーが付いており、そのホルダーに専用パッドを挟んで使います。パッドに経血を吸収させ、交換する仕組みです。
月経血の多い日には、パッドを多めに重ねたり、ハンカチタイプの大小を組み合わせて使ったり…布ナプキンのよさは、自分なりに使い勝手のよいようにアレンジできるところにあります。
持ち運びと洗濯方法も意外にラク
外出中に、使用後の布ナプキンをどうするかも気になるところですが、布ナプキンは紙ナプキンに比べて臭わないといわれていますし、使用後はビニール袋に入れて口を閉めれば臭いも気になりません。それでも心配なら、防水機能のついた専用の持ち運びバッグもあります。
洗濯は、一晩水に浸けておけば、翌朝にはだいたいの汚れは落ちているので、他の洗濯物と一緒に洗濯機で洗うこともできます。重曹やセスキ炭酸ソーダ、布ナプキン用に開発された洗剤などを使えば、より効率よく汚れを落とすことができます。布ナプキンはデリケートな部分に接するものなので、洗剤も「やさしいものを」という発想になります。そうして、環境への意識がより高まることも。
布ナプキンは、思ったよりも使いやすいものです。かさばる買い物やゴミも減り、毎月憂うつだった期間が、少しずつ楽しくなっていくようです。
布ナプキンの詳しい使い方は、ウェブサイトでもご紹介しているので、そちらもぜひご参考に、布ナプ生活、はじめてみませんか?
生理期間が楽しくなる、布ナプ選び
洋服を選ぶように、布ナプキンも自由に気の向いたものからはじめてみてはいかがでしょうか。
まずは9つのメーカーの、スタンダードなものをご紹介します。それぞれのよさを比べてみてください。
ブランド名 | かたち | 防水 | 肌面(生地・素材) | 裏面(柄・素材) | |||||||||||
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