多くのお客さまが「へぇ~」となるサトウキビのトリビアをご紹介します。
竹かススキか?スイカか梨か!?
サトウキビは薄緑色の硬い茎で、節もあり竹のようにも見えますが、イネ科の植物でススキの仲間。でも砂糖の原料になるぐらいなので、もちろん甘く、完熟時のブリックス糖度は20度程度になり、マンゴーの15度を凌ぎます。で_も実際にかじってみると、スイカや梨みたいと表現される方がとても多いです。ミネラルやビタミンを豊富に含む生鮮作物で果物と同じ果糖も含まれるので、爽やかで自然な甘みを感じます。砂糖(上白糖)の原料という認識からすると、かなりビックリのようです。
甘いジーパン~キノコのお宿
サトウキビのジュースを搾りきって残る繊維分は、短繊維を取って紙漉きできます。珍しいところでは、衣料繊維としてジーンズの生地、またキノコの菌床として活用されたりしています。
アリとキリギリス
サトウキビにとって宮古島の冬は寒く越冬のために茎の中にエネルギーを備蓄します。それがショ糖(砂糖の成分)で、12月中旬ごろから糖度が上昇し2〜3月ごろピークを迎えます。夏を迎えると備蓄していたショ糖をブドウ糖と果糖に再転換し、成長のため栄養として消費するので糖度が下がります。
徳川吉宗のおかげ
日本に砂糖が入ってきたのは奈良時代ですが、その後長い間、天皇や貴族などの口にしか入らない貴重な輸入品でした。輸入量の増加に伴う金など国内資本の流出を問題視した徳川吉宗が江戸城内でサトウキビ栽培を始め、明治時代に近代的な製糖業が導入される基礎を作りました。徳島の和三盆は独自の進化を遂げた例です。