初めまして!

4月から新しく入社しました齊藤祐史と申します。どうぞよろしくお願いいたします。

今回は、私が大切にしている言葉、「インシャッラー」をご紹介します。

私は学生のときに湾岸石油産油国、クウェートに一年留学しました。そこでアラビア語、イスラーム文化について学ぶなかで出会った言葉が「インシャッラー」です。私は私はイスラーム教徒ではありませんが、この言葉が大好きなので読者のみなさまに紹介します。

「インシャッラー」は、アラビア語で「神の思し召すままに」という意味です。中東では、神によって運命が定められていると考えます。そのため、会う約束も納期も、すべてが不確実なもの。そうなるかもしれないし、そうならないかもしれないものです。現地では、「インシャッラー」のせいで、なかなか物事が進まないことも多く、困ることも多々ありました。しかし、今振り返ってみるとその考え方のおかげで、心に余裕を持てるようになれたとも感じています。

「インシャッラー」を知り帰国した後、私は就活の時期に入りました。そこで感じたのは、自分の人生は自分の意思だけでなく巡り合わせや運命によって決まってくるということです。早いうちから大手から内定をいただいていたものの、偶然と巡り合わせ、そして、最後は自分の意思で弊社プレマ株式会社に入社という運びになりました。

出会った方々、お世話になった方々との一つひとつの巡り合わせがなければ、今、私はこの場所にはいなかったと思います。

私自身は人に相談することが大の苦手で、自分一人で考え込んで苦しむタイプです。ときに上手くいかないことで不安になったり、相手を責め立ててしまったり、自分を責めてしまって鬱っぽくなることがあります。夜シャワーを浴びる際に今までの自分の失敗を思い出し「もっとこうすれば……」「なぜできないのか……」と悔しくなります。そんなとき、留学していたころのクウェート人のマイペースさと、「インシャッラー」を思い出すと、肩の力が抜けます。「インシャッラー、次は上手くいくように。自身のできる最大限を尽くして、あとは運と巡り合わせに身を委ねる。そうして、上手くいったときに巡り合わせに感謝、上手くいかなかったときは仕方ない。運は巡り巡ってくる」。いつもそう自分に言い聞かせています。
良いことも悪いことも「インシャッラー」 。一人で悩んでしまったとき、その言葉を思い出して気持ちが楽になる方がいたらいいなあと思っています。