食べ物を買うとき原材料が知りたくてラベルを見ますが、わかるようなわからないような。
たくさん入っているものから書かれてると聞いたことはありますが、なにかルールはありますか?(コンビニでお昼を買うこともあるビジネスマン)
A.原材料などを確認しつつ鵜呑みにはしないで
答える人 岸江 治次
みなさんがよく購入する加工食品に、どういうものが含まれているかは、商品のラベルなどに記載された「食品表示」によって確認することができます。
日本では食品衛生法・JAS法・健康増進法の3つの法律によって食品表示に関するルールが決められており、その3つをまとめた食品表示法が2020年に義務化されるといわれています。
現在、表示が義務づけられているものはいくつかありますが、まずは「名称」。
醤油なら醤油、味噌なら味噌と明記しなければなりません。
次に「原材料」。
重いものから順番に表記されており、一番重いものについては「産地」の表記の必要もあります。
表示法では原材料以外で使ったものをすべて書く必要があり「食品添加物」も記載する必要があります。
醤油で例えると、本来は小麦・大豆・食塩で作りますが、原材料の質がよくなければ調味料(アミノ酸等)を、醸造期間が足りずに黒くならない場合、カラメル色素を添加することもあります。
また、「アレルゲン」つまり、アレルギーを起こしやすい物質の表示も義務づけられています。
最低限記載しなければならないのは「卵・小麦・乳・えび・かに・そば・落花生」の7つ。
これが含まれている場合は、原材料名に記載しなければなりません。
アレルギー反応をするものは、人それぞれなので、7つに加えて推奨品目として、あわび、いか、大豆、くるみなど20種類ほどあります。
これはあくまでも推奨なので記載しなくても法律違反になるわけではありません。
アレルギーが気になる方は推奨品目をご自身で確認する必要があります。
また「遺伝子組換え」の表示は、遺伝子組み換えの農産物を原材料に使っている場合はその旨を、また、遺伝子組換えかどうか明確に分別できない材料を使った場合については「遺伝子組み換え不分別」と表示する義務があります。
遺伝子組み換えではない原材料については任意で、表示してもしなくても構いません。
さらに2020年の4月から義務づけられることになっているものに「栄養成分」があります。
その食品がどういう栄養成分の構成になっているかを表示するものです。
一番重要なのはカロリーで、100gあたり、または、その製品ひとつあたりのカロリー量を表示する必要があります。
また、タンパク質・脂質・炭水化物の三大要素と食塩も表示義務の対象になります。
大切なのは「賞味期限」と「消費期限」。
日本では気にする方が多いです。
賞味期限の意味は、食品をおいしく食べられる期間の目安。
日が過ぎたものを食べることで大きな健康被害が起きるという意味での表示ではありません。
対して、消費期限はその日までに食べてくださいという意味で、期間が短いものは、その日を目安にできるだけ消費するという意味です。
食品の種類、製造方法、保管方法にもよるのであくまでも目安です。
食べるかどうかは、実際に封を開け自分でにおいを嗅ぎ少し舐めてみることが、一番確実な判断の方法といえます。
また、「有機JAS法」という法律ができ、原材料が農薬不使用かどうかなど栽培方法がわかるようになりました。
有機JASのマークが入っていると、その食品は95%以上が有機栽培、オーガニックの原料によって作られている証明書です。
表示のルールで特殊なのが、一定の基準に対して相対的な数値を表示していること。
例えば、お酒。
相対的に0.05%以下のアルコール量であれば「ノンアルコール」と表記することができます。
全く入っていないという意味ではありません。
食品表示は人間が作ったひとつの基準であり、完璧ではありません。
あくまで自分が食すのに適しているかどうかを判断する材料のひとつです。
きちんと確認することも大事ですが、逆に書かれていることを100%鵜呑みにするのは危険です。
大切なのは、実際に自分の五感で感じて判断することではないでしょうか。
弊社のプレマシャンティシリーズは、不自然な添加物を使わず、主に、昔ながらの和食に使われてきた調味料でできています。
商品を手にとって表示を確認してみてくださいね。