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もうひとつの穴から覗いたら

視点を変えて心と身体を捉え直すボディワーカーのつぶやき

プレマ株式会社
プロモーションセクション
ボディワーカー

寺嶋 康浩 (てらしま やすひろ)

関西大学工学部卒。ディレクターとして企業の宣伝に携わる傍、
クラニオセイクラルやポラリティセラピーなどの療法を学ぶ。
身体と対話し身体から思考のクセや感情を解放していくあり方をUnfolding Bodywork としてまとめ伝えている。
趣味はダンス。1級電磁波測定士。健康経営アドバイザー。

悲しむ権利

投稿日:

だれかに勝とうと競争し続けることで、
私たちはみんなで「負ける人」を生み続けている

このところ胸が痛む日々を過ごしている。悲しいことがあると、胸が痛むというのは、どうやら本当らしい。

先日、母から電話がかかってきた。電話を取るなり、私の「もしもし」という言葉に被せるように、電話の向こうから「寂しくなった」という言葉が繰り返し聞こえてくる。母はいつも言いたいことしか話さないし、私が母の話に返答してもまったく聞いていない。何度かその言葉を聞いているうちに、伯母のことが思い浮かんだ。伯母は母と双子で、母の家の斜め前に住んでいる。8月に母の家を訪ねたとき、伯母にも挨拶しようと家のドアに手をかけた。そのとき、胸騒ぎがしたのを思い出したのだ。留守で会えなかったが、今、会っておかないといけないような直感があった。でも、早く帰らなくてはいけない事情があり、それを優先してしまった。

母からの電話は、「今、伯母の葬式が終わった」というものだった。伯母が亡くなったことも、その言葉と同時に聞かされた。母が言うには、事後報告になったのは、私がそんなに伯母に世話になっていないからというものだった。しかし、それは違う。和歌山から大阪の大学に通うのが大変だからと、当時大阪に住んでいた伯母の家に下宿させてもらっていたことがある。母はそのことを忘れている。

伯母とはなんでも話せる関係だった。お互い言葉が多いほうではないが、考え方が似ているのか、不思議と通じ合っている感覚があった。私は家族に理解されない窮屈感のなか育ったが、そのなかで伯母の存在にどれだけ救われていたかを思い返すと目頭が熱くなる。伯母に伝えたかったこともあるし、まだ「ありがとう」も言っていない。あのとき、取るに足らない事情を優先せず、直感に従って伯母に会っていればよかった。後悔してもしきれない。

葬式は遺されたすべての人にとって重要なセレモニーだと思う。母は私を心配させまいとしたのかもしれないが、故人を想い涙を流す権利は誰にだってあるはずだ。悲しむタイミングを奪われ、この感情を向ける先がない。胸が痛むのは当然だ。

そこで、伯母のために一人でセレモニーをしようと思いついた。ろうそくに火をつけて、その火を見つめながら、伯母が目の前にいることを想像して、伝えたかったことを心のなかで伝えてみた。いろいろな感情がでてきたが、胸の痛みがふっと和らぎ温かくなっていく。なんだか伯母にも「ありがとう」と言われている気がした。

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