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生産者さん紹介

プレマの商品を作ってくださっている生産者さんたちを紹介。 その魅力に迫ります

世のため人のため祖父の志を引き継いで
株式会社テイコク製薬社代表取締役 畠山 兼一郎 氏

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手首や足首、腰のサポーターや靴下や下着など、つけるだけでまるで温泉に入ったかのような効果が得られると話題のイフミック。イフミックを開発したテイコク製薬社の代表取締役 畠山 兼一郎氏にイフミックの開発秘話や想いについて伺ってきました。

「あと4年で創業100年。企業が続いていくのは想いを繋いでいくこと。祖父の『己を愛するごとく病人を愛せ 欲を無くして親切を尽くせ』の志を継承していく。その志が公共レベルであることが大切です。次は息子の時代、どうやって世界に広めていくかですよ」と語る畠山兼一郎氏(右)とイフミック事業部長の畠山進之介氏(左)

弊社は私で三代目になります。創業者である祖父は、長野県から丁稚奉公のために出てきて大阪時事新報という新聞社で政治部の記者をしていました。大正時代は医療供給体制が整っておらず、お金がないと薬が買えない。薬を買えずに亡くなる人がたくさんいる状況でした。苦労してきた祖父は、だまって見ていられず、苦しむ人にお金を出してもらえるよう富裕層の家をまわりましたが、お金持ちほどお金を出さない。「それなら俺がやってやろう」と志が立ったようです。新聞社を退職し、薬局の住み込み店員として一年間無給で修行させてもらいました。結婚していたので生活は困窮したようです。その一年後、1926年に独立を許され第1号店を作り、1930年に株式会社を設立。戦時中は帝国陸軍の栄養剤や薬を提供しました。戦後、本社や工場の土地の所有権を失ったりもしましたが、薬局として店舗を再興。父が復興してきました。弊社は製薬メーカーと調剤薬局のチェーン店を運営。薬局チェーンの走りで大阪では名の知れた大きなチェーンでした。でも、GMS(総合スーパー)ができて商圏がどんどん変わり、アメリカからドラッグストアという業態が入ってきた。弊社はそこには入っていかなかったんです。私は大塚製薬で修行していたのですが、1988年に家業に戻って、5年後に代表となりました。大塚製薬で病院への営業をしていたため、調剤薬局のチェーンをしようと思い、1995年に始めて15店舗ほどにしました。

しかし、考えてみると日本は赤字国債を出し財政破綻に向かっている。国の税金が投入された調剤ビジネスは、いずれ破綻すると気づき事業転換を考えました。きっかけは、2005年に「盛和塾」に入り、そこで稲盛和夫さんの身近で謦咳に触れさせていただき、人生観を変えてもらいました。生きる目的など考えてきませんでしたが、稲盛さんは「人間というのは心や体だけじゃない。宇宙の素粒子(宇宙を構成するエッセンシャルなもの)と人間を構成するエッセンシャルなものとは同一のものが流れている。そこに歯向かうか調和するかで、人間の人生って変わるんだ」とおっしゃる。稲盛さんが塾生に伝えたいことは、経営のテクニックではなく、人間として生きている自分はどんな役割を持って生きているのか。それを理解し、自分の生き方を変える塾だったんです。その塾でフェリシモ名誉会長の矢﨑勝彦氏に「薬局の本来の役割ってなんや。超薬局を考えてみろ」と言われ、2008年に、人が持つ力をサポートするような健康増進業に転換しようと決めました。

健康増進業に転向すると決めた当初は、自分で商品開発するのは無理だと思っていたので、いいことをやっている人を見つけては会いに行きました。金銭投資してきてわかったことですが、そういう人は自分の技術の開示をしないので、世の中に広めようがない。それで「自分でやるしかない!」と決めた途端に、いろいろな縁ができてイフミックの開発に繋がりました。2017年、大阪市立大学工学部の名誉教授の野邑奉弘先生と繋がり、温泉の研究が始まりました。温泉はマグマの熱で温まって地盤を通っていろんなミネラルが溶け込んでいるため、水に情報を持っているんですよね。百年前には温泉療法が存在し、温泉に浸かるとなぜか知らないけど体が良くなるということは知られていました。化粧品も扱っていたので、皮膚にはバリア機能があって温泉の成分は体に入っていかないことを知っていました。そこで微量の放射性元素が目に見えない刺激を体に与え、健康になっていくのではないかと考え、温泉水や岩、ミネラルウォーターなどを採取して研究を始めたんです。やがて4種類の元素に特定し、その元素が溶け込んだ液を特殊処理したものを体にかけると温かくなり、痛みがさっと取れ、バランス感覚が強くなる。野邑教授に調べてもらうと、ナノマテリアルの結晶体を発見することができた。それがイフミックです。2017年、大きな発見でした。本格的に世の中の健康物質になると考えました。そこで2018年に東京都市大学工学部医用工学科のプラズマ工学の教授に持ち込みました。プラズマというのは、個体、液体、気体に次ぐ第4の状態です。教授は工学のテクノロジーを医療に適応する研究をしておられ、まさに適任だったので共同で研究すべく、同年4月に東京都市大学の総合研究所のなかにミネラル結晶体センターを立ち上げました。

薬の無料配給を志して会社を起こした祖父による「己を愛するごとく病人を愛せ 欲を無くして親切をつくせ」という社是があります。父が繋ぎ、私が繋ぎ、息子へという過程で、イフミックを作ることができた。薬局、メーカー、調剤薬局、イフミックと事業変革はしていますが、創業の精神としては繋がりがある。その想いを大切にしているからこそ、イフミックを発見させてもらえたと思っているので、自社のフィロソフィーを作って共有しています。息子には志を一番伝えたいと思っています。その志が私的レベルではなく公共性レベルであることが重要。それが稲盛さんから学んだことです。自分だけ欲望を満たす生き方をするんじゃなくて、世のため人のために、人間は存在して生きていくんだという考えをもった人が増えていく。それを見たときに私も幸せを感じます。イフミックが、そのきっかけになると思っています。

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世のため人のため祖父の志を引き継いで株式会社テイコク製薬社代表取締役 畠山  兼一郎 氏

- 生産者さん紹介 - 2022年9月号 vol.180 -,

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