プレマとの出会いは約13年前。求人フリーペーパーに載っていた「物流センタースタッフ募集」の小さな記事を見つけて応募したのが、ご縁の始まりでした。それまで自然食品や環境保全、健康の本質というものに特別な関心がなかった私にとって、プレマで目にするものや情報は新鮮で驚きに満ち、学ぶことだらけでした。入社当時は甲子園にあった物流センター勤務。受注をしながらお客様からの電話やメールの対応をするのが私の仕事でしたが、豊富な知識をお持ちのお客様から教わることもたくさんありました。真っ白に洗い上がる洗濯洗剤や人工的なフローラルな香りのシャンプーを何の疑いもなく愛用していた私は、無知であることの恐ろしさを知るとともに、プレマの存在意義を強く感じました。
入社して半年ほど経ったころ、代表中川の「京都に来たら面白いでー」というひと声をきっかけに京都本部に異動することに。ここでは商品開発に関わらせてもらったり、取引先様や生産者の方に会いに行って熱い想いを聞かせていただいたり、展示会に出展したり、店舗を立ち上げたり、セミナーを開催したり、新卒採用に取り組んだり……。多岐にわたりいろいろな経験ができました。未経験のことを任せてもらったときは、失敗に対する不安に襲われたり、上手くできずに自己嫌悪に陥ったりすることも多々ありました。でも、新しいことに挑戦するチャンスをたくさんいただけたおかげで、振り返れば中川の言葉どおり面白い13年間になったと思います。プレマと出会ったおかげでチャレンジする喜びを知り、『経験こそが人生の宝』と気づかせてもらえました。
とはいえ自ら狩りに出るタイプでもないので、目の前に現れたお宝を見つけては経験に変えるというくらいなのですが(^_^;A

人が死ぬときに後悔するのは「やってしまったこと」よりも「やらなかったこと」だと聞いたことがあります。もっと○○しておけばよかったと悔いを残さず命を使い切ることができたら、私の人生、大成功なんじゃないかなと思っています。
より強くそう思うようになったのは、85歳の誕生日を前に、この春とつぜん母が天国に旅立ってしまったから。特に持病もなかった母は、なんの前触れもなく眠ったまま逝ってしまったので、これといった恩返しもできないままでした。父と母に与えてもらった命に感謝しながら精いっぱい生ききることが、せめてもの恩返しになればと思います。