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生命場を高める100のセルフケア

まだあまり世間に知られていない多様でホリスティックな方法を伝えます

プレマ株式会社
プロモーションセクション
ボディワーカー

寺嶋 康浩 (てらしま やすひろ)

関西大学工学部卒。ディレクターとして企業の宣伝に携わる傍、
クラニオセイクラルやポラリティセラピーなどの療法を学ぶ。
身体と対話し身体から思考のクセや感情を解放していく独自のボディワークをUnfolding
Bodywork としてまとめ、個人セッションやボディワーカーの養成、ワークショップを開催している。
趣味はダンス、古武術。

抑え込んだ感情はどこへいく?
心と身体を統合した身体心理学的観点からのお話

投稿日:

楽しい、嬉しい、怒り、悲しみなど、いろいろな感情がありますが、何かの感情が起こったときに、そのままストレートに表現できる環境は意外と少ないものです。大体は感情を抑えこんだり、感情を飲み込んだりすることが多く、そのときの状況、そのときの人間関係を円滑にやり過ごすことが優先されます。しかし、その抑え込まれた感情や飲み込んだ感情はどこへ行くのでしょうか? 起こった感情を抑え込んだためにモヤモヤして考え込んだりする体験は誰にでもあるでしょう。そういうことからも抑え込んだ感情はなくならないようです。心と身体を分けないホリスティックな身体心理学的観点から感情についてご紹介します。

 

 

(1)感情はいきもの、コントロールはできません

感情はまるで呼吸をしているかのように、収縮したり、拡張したりして拍動しています。感情が起こったタイミングで表現できたときは、感情は想いを果たすことができ、昇華されていきます。逆に感情が起こったタイミングで抑え込んだり、飲み込んだりすると、感情は想いを果たすことができません。そのとき、感情は身体のなかに留まり、拍動しながら想いを果たすときを待っています。しかし、感情を表現できない環境に身をおいていると、感情が起こるたびに、抑え込んだり、飲み込んだりするパターンが生まれてしまいます。その状況が続くと、身体のなかに留まっているいくつもの感情が、身体を攻撃し、症状が起こり始めます。感情はいきものです。コントロールすることはできません。人の身体に触れるボディワーカーはよく体験するのですが、肩にある小胸筋が自発的に緩んでくると同時に、悲しみの感情が出てくることがあります。出てきた感情は古い過去のものだったりするので、当人にも理由がわからないことが多いです。このように感情が身体の緊張の原因になっていることがあるのです。実際に体験したことのない方には不思議な話ですが、こういったことはよく起こります。現在、身体心理学(ソマティック心理学)として研究されている分野です。研究が進めば不思議な話ではなくなってくるでしょう。

 

(2)感情を「表現すること」と「伝えること」は違う

大声を出したり、身体を大きく動かしたりして、全身を使って感情を表現してみましょう。

感情を抑え込んだり、飲み込んだりしていると身体に感情が留まっていきます。感情を溜め込んでいることに気づいたら、表現することです。ここで注意したいのは、「感情を表現すること」と「感情を人にぶつけること」は違うということです。感情を出すと、「嫌われるかも?」とか、「誰かを傷つけるかも?」とか、「どうせわかってもらえない」と思われる方は、感情を人に伝えたり、ぶつけたり、わからせようとしているのかもしれません。ただ感情を表現し身体のなかから出しましょう。「モー!」「ムカツクー」など感情を声に出しながら身体に動きをつけるのがポイントです。それだけでスッキリしてきます。

 

 

 

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プレマ株式会社 プロモーションセクション
寺嶋 康浩(てらしま やすひろ)

関西大学工学部卒。
広告制作や宣伝に携わる傍、身体、心、食事、運動4つの面から健康をサポートする
ポラリティセラピーやクラニオセイクラル(頭蓋仙骨療法)を学ぶ。
2011年、父の死を機にボディワーカーに転身。
全国で述べ1,000人以上の身体と向き合いセルフケアを提供している。

- 生命場を高める100のセルフケア - 2017年10月発刊 vol.121

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