今の日本は驚くほど便利で暮らしやすい国となっています。皆さんが暮らしている街をちょっと見渡してみてください。いまから挙げることは、ほんの一例ですが…。
私たちの国は、義務教育として小、中学校での教育が平等に受けられ、国民皆保険で最低限度の医療は受けられます。環境としては、道路は舗装され電気水道ガスがほぼ全世帯に普及されて、夜には昼間のように明るくネオンがつき、テレビからはあらゆる情報が流され水道から出る水を飲めシャワーにはお湯がでます。水洗トイレがあり、なかにはウォシュレットもあります。エレベーターやエスカレーター、動く歩道など階段に変わるものもあり、自動販売機が壊されることなくあり、交差点には信号機が設置され交通ルールが守られています。電車やバスは定刻に動きしかも安全です。さまざまな宅配業者により荷物は時間に正確に届けられます。コンビニでは、24時間好きなものをいつでも買うことができます。レストランではお水やおしぼりがただで出され、何も言わなくても笑顔で店員さんが注文を取りに来ます。携帯電話を使えば遠くにいる人にいつでも連絡がとれます。暑いときには冷房があり寒いときには暖房があります。空気は新鮮で、食べ物は美味しいです。
勿論この便利なことからの弊害も多々あることも事実です。しかし海外にいくと上記は当たり前でなくなり、日本という国がとても豊かでそして他を気遣うことのできる人が沢山いる素晴らしい国だということに気付かされます。有難いことです。恥ずかしながら私はこの日常の有難さを、海外に出て色々な国をみて難を経験し初めて感じることができました。そのときに初めて有難いと感じたのです。
そんな有難い国、日本に生まれ住んでいることはとても恵まれていることだと私は思います。日本以外には、教育を受けられない環境や、生きていくのが困難な環境をもつ世界もあるということを認識すると、どんなに日本で辛く落ち込んでも、心の再起動ができるはずなのであり、出来なければならないと思います。
残念ながら苦しいこと辛いこと悲しいことなど自分の周りで起こることはコントロールできません。それをいつも排除することも出来ません。それならば、まずはその時の気持ちを受け入れること、そして今後の自分にプラスに出来るようなものに転換できれば、人生をより楽しく過ごしていけるのではないでしょうか。更に考え方を変えると、本来辛いこと苦しいこと悲しいことに対し、良い悪い、好き嫌い、などの区分けをしなければ、毎日が幸せになるのには、とても近道なのではないでしょうか。
難あった時に有難いと感謝する習慣をつけ、毎日が無事に訪れることに有難う、すべてに有難うなのではないでしょうか。
心の安泰は身体の健康の基本です。
我々仮面ライダー世代におなじみの藤岡弘さんは、コーヒーを入れるときに一滴一滴に有難う有難うと言って感謝し、美味しいコーヒーになってくれよという祈りと想いを加え、 1杯に30分という時間を掛けて入れるそうです。その純粋で真っ直ぐな彼の姿が私は大好きです。
田中 利尚
田中 利尚氏 歯科医師.整体師 日本抗加齢医学界専門医 国際統合医学界認定医 「咬合(かみあわせ)を制する者は歯科をも制す」という、歯科医学の見落とされている最も大切な力学的調和という根本理論に触れ、かみあわせを追求。しかし身体が変位していると良いかみ合わせを構築できないところに西洋医学の限界を感じ統合医療を目指し東洋医学(整体)を勉強。 顎が痛い、お口が開かない、首肩の凝り、腰痛、うつ病までを含む顎関節症の治療にも取り組んでいる。 「健康は歯から」を確信している。 |