切干し大根をギュッと味わえる肉団子風のおかず。野菜ブイヨンを使うことでひと味違う深みのある甘酢あんになります。
<材料> 3〜4人分
揚げ団子
・有機 切干し大根……1袋(50g)
・水……150cc
・揚げ油……適量
【A】
・玉ねぎ……80g
・すりおろしにんにく……小さじ1
・無為自然 かたくり粉……40g
・かめびし醤油3年醸造……大さじ1
甘酢
・昆布だし(または椎茸だし)……100cc
・古式三河仕込 純米本みりん……大さじ2
・干した果実 デーツエキス……大さじ1
・かめびし醤油3年醸造……大さじ1
・米酢……大さじ1
・野菜ブイヨン……1袋
・本葛パウダー……大さじ1
<つくり方>所要時間:30分※
①分量の水で戻した切干大根と(A)をフードプロセッサーでペースト状にし、中温の揚げ油で約5分間じっくり色良く揚げる。
②甘酢の材料を全部小鍋に入れ、中火にかけて混ぜながら沸騰させ、こっくりとトロミがつき、艶がでるまで約2分加熱する。
③①の揚げ団子に甘酢を絡めて完成。
※切干し大根を戻す時間を除く
*切干し大根はサッと洗い、分量の水とビニール袋に入れ、空気を抜き、一晩冷蔵庫でゆっくり戻すと柔らかく戻ります。
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キッチン棚の肝だめし
いよいよ梅雨ですね。 わが家では本格的な夏に向け「恐怖の乾物マラソン」が始まりました。
6月は仲間との田植えを終え、梅仕事にいそしみ、土用干しのタイミングを待ちます。その間、キッチンに備蓄と称して買い込んだ乾物たちを一気に食べ切るのが「乾物マラソン」。梅雨明けまでの体調管理に欠かせない行事です。
乾物は身体に溜め込んだ余分な水分を絞り出してくれる反面、足りない箇所には潤いを与える両方の効果があるので、梅雨の乾物整理は理に叶っているのです。
梅雨は日照時間が短い分、天日干の乾物で陽エネルギーを戴けるともいわれていますね。(戦前は乾燥剤や冷蔵庫も普及していなかったので乾物はカビや湿気を帯びる前に食べ切っていたのでしょう)
さて。「恐怖の乾物マラソン」がなぜ恐怖なのか?をここで告白します。実は、料理家でありながらキッチン棚の奥底で褐色にエイジングされた切干大根を毎年発見するからなんです。(皆さんは経験ないですか?)恐怖です。決して隠蔽していた訳ではないのが罪深いのです。目を見開き、ぎょっ! 同時に全身の毛穴から変な汗が吹き出し、首を垂れる。
『あ〜〜っ。ま。食べられるしいいか。せつなさと愛しさと心強さと〜♪』と鼻歌を歌うしかないのが恐怖。さてこの情緒不安定具合。更年期でしょうかねぇ。
最後に言い訳を。
乾物は気軽に使える日本のインスタント食品です。戻さずともお味噌汁や炒め物にじゃんじゃん利用しましょう。冬に入手した乾物はできるだけ夏を越さないよう食べ切れる量をこまめに購入しましょう。
夏を越した切干大根が茶色くなるのは糖質とアミノ酸が結合したメイラード反応によるものです。生大根同様、冷蔵庫保存すると褐変は抑えることができます。
でも、夏の野菜室はいっぱいですよね。大丈夫です。ご一緒に「恐怖の乾物マラソン」スタートっ!