こんにちは! Liv:ra デザイナーの小森です^^ 2回目の連載ということで、今月はエシカルファッションについてお話したいと思います。
皆さま、エシカルファッションってご存知ですか? ウィキペディアには下記のように記載されています。以下のような過程で商品となっているファッションを、エシカルファッションと呼ぶ。・素材の選定(オーガニックコッ トン、リサイクルコットン)・素材の購入(発展途上国からの 買い付け)・商品の製造(化学染料を使用せ ず、天然染料を使用して繊維を 染色する等)・商品の流通(フェアトレード) 上記の商品の他にも、リサイクル商品やアップサイクル(古着などをリメイクしたもの)、地域の伝統を守る製品もエシカルファッションと呼びます。要は製造過程で人や環境に配慮したファッションを総合的にエシカル(倫理的、道徳的)ファッションと呼ぶのですね。
現在、世界中で安くてかわいいファストファッションが流行しています。すべての商品がそうだとは思いませんが、多くの安い商品は、様々な犠牲の上に成り立っています。コットンを安く大量に栽培するためにばら撒かれ続ける農薬は地球を傷つけてしまいますし、農家の人の健康被害も大変なものになっています。また最もかかる人件費のコストは、発展途上国の女性や子供の驚くほどの低賃金の重労働によりまかなわれています。
これらの大きな犠牲により出来上がった商品は、安さと品質の悪さ、手軽な流行デザインのため、大量に購入されては簡単に捨てられていき、最終的には環境汚染やゴミ問題にもつながっていきます。私たちが使い捨てのようなファッションを続けることで、多くの人や動物、植物の生存が困難になってしまい、ひいては地球の持続も危ぶまれていきます。
こういった問題たちを解決するために生まれたファッションがエシカルファッションです。エシカルファッションには自分だけが良いと考えず、関わるものや人に利益を還元していこうという考えが根底にあります。そして自分もかわいいファッションを楽しむことで、社会貢献やボランティアではなく作り手と自分、お互いにwin ― winの関係を生むことができるのです。
海外ではドイツのベルリンでエシカルファッションウィークが開催されたり、海外セレブが愛用し出したりと、多くの注目を浴びだしているエシカルファッションですが、日本ではまだまだ認知が低いです。
日本でエシカルファッションというと、どこか義務的でつまらないファッションだったり、あまり身近ではなくセレブの趣味のようなイメージも強いかと思います。
でも実際は少し違います。私のデザインするLiv:ra はそんなイメージを払拭するべく、大変カラフルでポップに仕上げています(笑)し、他のブランドさんでもかわいいエシカルファッションはたくさん出てきていますので、興味を持たれた際はぜひぜひチェックをお願いいたします。
ただ素材が良いとか、品質が良いだと、楽しくありません。やっぱり、見た目がかわいくて、さらに中身も良いのが、最高の商品であり、それが当たり前の文化になることがエシカルファッションの目指すところです。うん、かわいいは正義ですね! 今日から洋服を購入する際は、ぜひその商品がどこからやってきてどのように作られているかに想像力を働かせてみてください。エシカルファッションに限らずとも、丁寧に愛情を込めて作られた商品は簡単に飽きることなくあなたを楽しませてくれるし、着るたびに小さな幸せや心地よさを提供してくれるだろうと思います。
小森 優美
株式会社Highlogic 代表 「楽しく世界を変える」がコンセプトのオーガニックコットンブランドLiv:ra デザイナー。 世界を変えるパワーはカラフルでハッピーなんです。 http://yumikomori.com |