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楽だから自然なお産~高齢出産編~

出産・子育て・介護家族と向き合ういろんなお話

一般社団法人
日本マクロヘルス協会
理事

望月 索 (もちづき さく)

人一倍不摂生な出版仕事人が37 歳、40 歳、44 歳で出産、育児の経験も積み、健やかな暮らしについて学び合う協会の設立メンバーに。
編集、ライター、一般社団法人日本マクロヘルス協会理事。編著に『子どもを守る自然な手当て』、訳書に『親子で楽しむ!おむつなし育児』、『小児科医が教える 親子にやさしい自然育児』。
http://macro-health.org

自然なお産の年齢制限

投稿日:

自然なお産は減っている

医療介入があっても経腟分娩なら自然分娩、とみなす傾向もあるところで、機械につながれない、フリースタイルでの出産は、確率的には大変少ないです。

フリースタイルを望む場合、分娩台以外で産める病院の数は少ないので、助産院や自宅での出産を検討するケースが増えます。政府統計を見ると、助産院(正式には助産所)での出生は、2000年で全体の1%。2015年には0.7%に減っています。自宅分娩も、0・2%だったものが0.1%に。統計には見えなくても、プライベート出産への興味は高まっている気がするのですけど(macro-health.org でも、プライベート出産について書いた記事は、常時人気があります)、全体として病院での出生数が増えているのは確かです。

この流れには、助産院でのお産が「不自由」になっている背景があるのではないでしょうか。諸事情により、病院出産を薦められるケースが増えているはず。

私の第一子妊娠中(2007年)、医療法の改正により制度が変わりました。もともと助産所を開業する時には「嘱託医師を届け出る」必要があったのですが、その嘱託医は診療科が問われず、日本助産師会の05年調査では、産科以外の嘱託医が19%、産科であってもお産を扱っていない医師が35%いたそうです。その「形がい化」を正すために07年4月から、①嘱託医は産婦人科医師に限る

②新たに救急対応可能な連携医療機関を定めるよう義務づけられました(2007年2月20日『朝日新聞』朝刊より)。結果、助産院でのお産には、医師の許可が必要になりました。

私の出産は、以降の変化に重なるのですけど、前回書いた医師の世代交代の流れと並行して、ある種の自由度が減っていったのは確かです。

そして第3子のときには、経産婦であっても44歳だからと、医師は最初から、助産院での出産を認めず、大病院への転院を勧めました。

複数の助産院の助産師さんが「以前なら産めたのに」で一致したので、出産可能年齢の幅よりも(50代のお産は昔のほうが多かったので、今の技術があるから現役年齢が長いとは言えません)、自然分娩可能年齢の幅は狭いです。初産だとさらに厳しいはず。

もちろん、アラフィフ初産は、常に多少厳しかったはずです。2007年当時、医師による完全自然分娩で凄まじく人気だった産婦人科で、初産の年齢制限は37歳。助産院でも37、38歳くらいでギリギリでした。日本助産師会のホームページでは、ずいぶん前から、35歳以上の高年初産は応相談とガイドラインが出ています。この記事を読むような方は、できれば30代なかばには産んでほしいです。

年齢だけでハイリスク

年齢以外問題はなかったので、私には、自分がどこまでもハイリスクに扱われるという、自覚がありませんでした。年齢の分、かなりお手当てしていたし、安産できると思っていた。できるだけ医療介入は避けたいと考えていました。 転院予定の大病院の評判は悪くなくて、特に婦人科では、流産後、無理な掻爬手術をせず、自然に排出されるのを待機するという話が好印象でした。大病院だと婦人科と産婦人科が全く違う可能性すら、私は思いいたらなかったわけです。
初めて訪れたとき、建物の吹き抜けが、ホテルのように綺麗なことにびっくり。診察券を入れると検尿の容器に自分の名前が印字されたり、機械化ぶりもすごかったです。あらゆる検査が別の場所で行われ、階をまたいで移動するのには閉口しましたが、観光気分で楽しかった。問題は、医師の態度でした。

 

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プレマ株式会社東京スタッフ
望月 索(もちづき さく)

8歳、5歳、1歳の三姉妹の母。
人一倍不摂生な出版仕事人が妊娠、出産、育児と経験を積むうちに、気づくとハードコアな自然派お母ちゃんに。
編集、ライター、プレマの東京スタッフ。
編著に『子どもを守る自然な手当て』、訳書に『小児科医が教える 親子にやさしい自然育児』など。

楽だから自然なお産ご質問などは下記ブログまで
http://macro-health.org

- 楽だから自然なお産~高齢出産編~ - 2017年9月発刊 vol.120

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