子どものことをするときに、なるべく自然なかたちを選ぶことで、むちゃくちゃ全体が楽になったもの…というと、個人的に、「ナチュラルクリーニング」を外すことはできません。
　一般にナチュラルクリーニングといえば、自然派のお母さんたちが駆使している、重曹やお酢、セスキやクエン酸、無添加石けん、塩などを利用した暮らしのクリーニング法を指すかと思いますが、わたしの場合は、いかに石けんレスの生活を送るか、という解釈になっています。石けん類はめったに使いません。どうしてもというときは、ピリカレを少し使うくらい。

　以前書いたようにわたしはわりあいベジタリアンなので、できるだけ口にしない食材はありますが、食品にわかりやすいアレルギーはない一方、ものすごくわかりやすい合成洗剤のアレルギーをもっています。合成洗剤で洗った服を着たらかぶれたり、合成洗剤で洗い終わった食器にかぶれたりする子どもでした。石けんも、食器洗い用のものは難しく、しょっちゅうかぶれていました。その経験があるので、とくに食器洗い用洗剤は、流しきれないものと考え、口に入れても大丈夫なものを選ぶのが一番だと思っています。もしくはアクリルたわし的なものを使って洗浄剤使わないか、のどちらか。今でこそこうですが、子どもができる前は、石けんは使うべきものだと思っていたので、わたしの体質では無駄な苦労が多く、ほんとばかみたいでした。

　自分が弱いので、わが子の沐浴になんの石けんを使うか、が、もともとの課題でした。「赤ちゃんの皮膚は薄いです。とても乾燥しやすいので、石けんで洗ったあとはきちんと保湿してあげてください。」という話を、皆さんどこかで見聞きしてると思います。昔の人が保湿剤を使ってたとは思えない。流し残しも気になるし、いっそ石けんを使わないほうが自然で楽じゃない ？ …と思ったのが始まり。
　その後、石けんを使わない生活をしているお母さんと出会い、衝撃の開眼。第一子のときは知識が足りず、沐浴の石けん流しの甘さを疑問に思いながら、石けんを使ってみたりもしてたんですけど、今では子どもたちの入浴は、流すだけか、和紡布などの洗い布を使うか、塩やクレイで洗ったりします。大人も実はそれで済んでしまいます。

　第二子のお産のあとには、実は「沐浴しない」もやりました。それについては、いずれ別の機会に書かせていただきますが、中々理に適ってましたね～。五木寛之さんが、髪を２か月洗わないとか、石けん使わないとか、それでも皮膚を科学的に調べたらとても清潔だった、という話もあるようですが、大人の男性でもそうなれるのに、いわんや子どもを無理に洗浄剤で洗う必要がどこにあるのか ！ 人間の自浄作用はすごいです。
　わたしの住む東京の水は薬くさいし、洗い上がりが気持ち悪いので、塩素をやわらげるために、お風呂のお湯にマザータッチは少々しのばせています。でもお水がもっときれいなら、洗い布基本で、子どもたちは問題ないみたいです。それでも、何かを使って洗いたい方も多いと思うので、泣き叫ぶ小さい子どもを苦労してシャンプーしてるお母さんたちには、マザータッチをすすめています。いや～暴れるのを流さなくて済むし、いい匂いだし、楽ですよね ！ マザータッチ、何にでも使えますしねー。

　もともとは、自分のアレルギーの経験と、子どものからだ洗いを楽にしたくて始めたことですが、経費毒が減ったおかげか、わかるようになったこともあります。いぜんは平気だったのが信じられない、環境中の化学物質って、すごく臭いんですね。ホームセンターや薬局はすさまじい臭いです。１００円ショップは入口から頭が痛くなります。シックハウス系の臭いも不愉快きわまりないので、まあそれでも安物がほしいときは、ＧＳナチュレありがとう ！ ですよ。
　自分が気づくから、子どもを守れる。まだまっさらな子どもたちを、毒に一生懸命適応させずに済んでよかったと思います。
　ま、何より、各種洗浄剤が減ると、シンプルだし、必要経費が減りますよ。お試しください！

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望月 索（もちづき・さく）