ハイリスク妊婦の条件
つい最近、高齢妊娠の話を、立て続けにお二人から伺いました。
一人めの妊婦さんは、45歳。第一子を自然分娩したあと仕事復帰し、なかなか第二子に恵まれませんでした。でも、どうしても欲しくて、不妊治療をフルコースで続けます。ようやく妊娠できたから、どこの病院で産んだらいいと思う? と
いうご質問でした。
第一子の時の経験があるので、45歳のハイリスク妊婦がどのような扱いになるのか、ピンとこないよう。「第一子がお見舞いにこられる病院がいい」「できるだけ安く」と言っていたので、「そもそも産む場所はあまり選べないと思うよ」と、私の経験もあわせてお話ししました。
体外受精による妊娠は、若くてもリスクがあると考えられます。年齢と不妊治療で、ダブルでハイリスクに分類されるその方の場合、NICU(新生児集中治療室)のある病院での出産を薦められる可能性が大変高いです。
そしてNICUのある病院では、産後入院施設への子どものお見舞いは、概ね禁止されています。いろんな状況の新生児が入院しているので、新生児に移りやすい何かの菌を、子どもが運んでくるのを避けたいからだそうです。だから、「NICUのある病院」に、「一人目の子がお見舞いにこられる」という条件をつけると、さらに数が絞られてきます。都内ではとある病院の個室なら可能ですが、特別なお部屋ですから、高いんですよ! 不妊治療で数百万かけ、産むのにも、出産助成金を差し引いても数十万~百万単位で費用がかかるかもしれない。
その個室代は払いたくない……というお返事だったので、それはもう個室代か、第一子のお見舞いか、何を優先するかという問題。とりあえず、NICUはないけど候補になりそうな(まだ費用の安い)大病院に、分娩を引き受けてくれるか、電話して聞いてみてから判断したらどうかしら? という結論になりました。
自然にできる方法はないの?
お産そのものも自然なほうが楽ですが、妊娠も、自然にできるほうが間違いなく楽というか、一般的に費用も安く、自分の望みに近い形での分娩が可能です。 でも自然に妊娠するのが難しいという声も、よく聞きます。
その一方で、妊娠しないから診断を受けたら、○○の理由で妊娠しづらいと言われた、不妊治療を続けたけど授からなくて、会社を辞めたら授かった! っていう話もよく聞きます。年齢をにらみつつ、ほんっと~に子どもが欲しい場合は、「休職して妊活」は検討の余地があります。
不妊治療だって、人気病院は予約するのに朝から「並ぶ」必要があったり、会社勤めしながらでは、とてもじゃないけど続けられないそうです。下手したら年収が吹っ飛ぶくらいの費用もかかりますから、あらゆる手段を使って、長めに休んだ場合とコストは変わりません。もちろんいろんなご事情や制約はあるでしょう。結局、何を選ぶか、という問題になります。
上のお話の方の場合は、会社を休まない代わりに、年収に見合う金額のお金を投下しました。大金です。そういう負担なく自然に妊娠したいなら、1に早めの妊活、2に休職。どちらも難しい場合の3はないのか……?
という時に、もうお一人から聞いた話が、一人めを41歳で体外受精で授かり、二人めを44歳で自然妊娠したという、心強い内容でした。その高齢妊娠を可能にしたのは、体のうち、外からの冷えとりだそうです。この話、続きますので、妊活中の方はお楽しみに!
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別名「安産のためのお茶」。
PMSや更年期にもいいそうです。
クセがなくて飲みやすいですよ。
プレマ株式会社東京スタッフ
望月 索(もちづき さく)
8歳、5歳、1歳の三姉妹の母。
人一倍不摂生な出版仕事人が妊娠、出産、育児と経験を積むうちに、気づくとハードコアな自然派お母ちゃんに。
編集、ライター、プレマの東京スタッフ。
編著に『子どもを守る自然な手当て』、訳書に『小児科医が教える 親子にやさしい自然育児』など。
楽だから自然なお産ご質問などは下記ブログまで
http://macro-health.org