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楽だから自然なお産~高齢出産編~

出産・子育て・介護家族と向き合ういろんなお話

一般社団法人
日本マクロヘルス協会
理事

望月 索 (もちづき さく)

人一倍不摂生な出版仕事人が37 歳、40 歳、44 歳で出産、育児の経験も積み、健やかな暮らしについて学び合う協会の設立メンバーに。
編集、ライター、一般社団法人日本マクロヘルス協会理事。編著に『子どもを守る自然な手当て』、訳書に『親子で楽しむ!おむつなし育児』、『小児科医が教える 親子にやさしい自然育児』。
http://macro-health.org

一番のリスクはどこにある?

投稿日:

受け入れ側の事情

「NICU(新生児集中治療室)のある大きな病院で産むのが一番安心」。

そう言ってあえて周産期医療を担う大病院で出産した友人がいました。10年くらい前、当時35歳。強いていえば、「35歳の初産」という年齢条件だけが、マイナス要素の元気な妊婦でした。

私の住む東京は、人口が多い分、総合周産期母子医療センター(総合母子センター)も比較的多くあリます。そのためNICUのある大病院も珍しくないのですけど、友人が産んだ次の年から、その程度の軽トラブル妊婦は、その病院では受け入れられなくなりました。

もっと高齢、もっとトラブルがあるハイリスク妊婦専門になったわけですね。

総合周産期母子医療センターの定義を見ると、「(1)母体胎児集中治療室(MFICU)を設備してハイリスク妊婦を管理する、(2)NICUを設備して地域の周産期医療情報システム(母体搬送や新生児搬送のシステム)を運営する、(3)周産期医療関係者の研修を行う等」となっています。他の病院で扱わない、扱えない妊婦が常に大病院にやってきます。トラブルのない妊婦が通えないくらい……。

私が知るなかでは、目立って高齢(私)、母親の高血圧、お腹の赤ちゃんの多臓器不全など、本当はそこまで心配しなくてもいいかも~というケースから、どうしようもないケースまでありました。いずれにせよ、そこは最終目的地。大病院の医師としては、妊産婦はまな板の上の鯉、という気分なのかもしれないですね。

 

産む人間にしてみると……

ここで、前回の続きです。私が初診時に、説明もなく署名捺印を求められた「分娩に関する同意書」は、母子の命に関わるようないくつかの項目からなっていました。例えば、分娩誘発に関しては、予定日を過ぎたとき/陣痛が弱いとき/分娩が長引いたとき/医学的な理由で必要となるときなど、かなり広範なゆるーい表現でおこなわれると明言されていました。と同時に「子宮収縮剤はまれに過強陣痛、子宮破裂、胎児の状態の悪化などの危険を引き起こすことがある」とあります。子宮破裂!?

胎児の状態の悪化!?

読まずに同意しろと?

吸引・鉗子分娩についても、「長時間となった場合」など説明が曖昧で、できるだけやってほしくない場合、せめて、時間の目安等聞こうとするのは人情かと思うのですが。

同意書へのその場でのサインを断った時点で医師の態度は微妙でしたが、その次の健診で、家人と相談したうえでの確認事項を聞き始めた途端、医師の態度が明らかに硬化。

私は念のため、分娩の進行に合わせたバースプランの草稿も作っていました。助産師さんとのやりとりがなかったので、医師に、話がわかりやすいよう見せたのもまずかったのか。読まずに怒り始めた医師から、結局まともな説明は受けられませんでした。あ、バースプランを出すことそのものは、大病院でも有効です。ただその医師の場合は、高齢のくせに条件つけるな!ということだったようです。

あとで、違う大病院の同意書を見る機会がありました。それはもっと、曖昧さのない文章。だから、病院側の「経験の少なさ」もあったのかと思います。きちんとした同意書の病院は、それだけ訴訟の数もこなしているようなので。過去の経験が生きているんですね。

実は、自然なお産を望む妊婦が、産科医から不愉快な扱いを受けるケースは、年齢問わず珍しくないです。「え、助産院で産むの?」と呆れられるくらいは優しくて「健診を受けたからってうちの病院で産めると思わないで!」と放言されたり「あなたのような妊婦がいるから困るんだ」と説教されたり。当然傷つきます。私の場合も、まだ続きがありました。

 

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プレマ株式会社東京スタッフ
望月 索(もちづき さく)

8歳、5歳、1歳の三姉妹の母。
人一倍不摂生な出版仕事人が妊娠、出産、育児と経験を積むうちに、気づくとハードコアな自然派お母ちゃんに。
編集、ライター、プレマの東京スタッフ。
編著に『子どもを守る自然な手当て』、訳書に『小児科医が教える 親子にやさしい自然育児』など。

楽だから自然なお産ご質問などは下記ブログまで
http://macro-health.org

- 楽だから自然なお産~高齢出産編~ - 2017年11月発刊 vol.122

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