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インタビュー取材しました。

心と体においしいカカオレート国際コンテスト3大会で連続受賞の快挙 プレマルシェ・カカオレート®・ラボ 国際コンテスト受賞 インタビュー

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プレマルシェ独自の製法で作る「カカオレート®」。このたび、著名な国際チョコレートコンテスト「The Chocolate Alliance Awards 2024」で3作品がシルバー賞とブロンズ賞を、さらに「International Chocolate Awards Asia-Pacific 2024」でも2作品がシルバー賞とブロンズ賞を受賞しました。昨年の開店以来、3つの国際コンテストで入賞し世界でも高く評価されているカカオレートについて特集します。

店舗は活気あふれる京都の三条会商店街にあり、店内ではガラス張りのラボでカカオレートを作る様子を見られることも。「近くにいらっしゃる際はぜひ立ち寄ってほしい」と、(左から)ショコラティエの中川愛、藤井新、代表の中川

 

世界にも通じる
真のおいしさ

——受賞の感想をお聞かせください。

代表中川 おかげさまで、作品を出品したコンテストすべてで入賞することができました。世界の主要なクラフトチョコレートコンテストに出品するはじめての機会でしたので、もれなく入賞できたことは率直にうれしく思います。そして、この取り組みをスタートした私の責任という意味でもほっとしているところです。

——高く評価されるのはなぜでしょう。

私がチョコレートに先んじて取り組んでいたジェラートでも、世界中のプロ製菓職人を相手にして、連続入賞するという実績で「自然食の考え方の素晴らしさと普遍性」を証明してきたと思います。動物性素材の多用や合成添加物が当たり前の製菓業界のなかで、微量素材をピュアにすることで世界的な評価を得てきたという経験をそのままチョコレートに変化させたのが今回の受賞に繋がっていると考えています。

ジェラートとチョコレートが違うところは、水分量の違いです。ジェラートは水分を多く含む菓子ですから、水をコントロールすることができれば薬を使わない乳化や安定化が図れます。水のコントロールは私のライフワークのひとつですので、さほど難しいことではありません。しかし、チョコレートには水分がほとんど含まれませんから、別の方法で物性を変化させる必要があると考えました。カカオ豆からチョコレートに変化させていくためには、多くの電気を使う設備で長時間おこなう工程がいくつかあります。この工程での不要な電気ノイズを最小化し、さらに作品の質を高めるために必要な信号を付与することで、水を介在させることなくカカオの機能性と発酵食品としてのピュアさを引き出し、カカオレートとして安定化させています。また、だれからどのようにカカオ豆を買うかをコントロールして人のノイズを減らし、素材も自然食屋の知見を最大に使うことでノイズが少ないものを選定できますから、ピュアであることが要求されるクラフトチョコレートの味覚コンテストでも入賞できたのだと考えています。

——今後なにを目指していますか。

プレマルシェが目指す世界は、主に「多様性を尊重すること」「人を笑顔にすること」「人を健康にすること」の3つです。製菓職人も料理人も同じようなことを目標にしますが、「人を健康にすること」という視座が抜け落ち過ぎている現状を憂いています。いい加減なものでも見映えをよくする、素材のコストを下げる、工程を減らすことで人件費を下げることを追求し続けることが持続可能な飲食物提供という業界では必要とされていますが、これでは「映える写真を撮ったあとは食べずに捨てる」という視覚優位な飲食業界の後追いをするにすぎません。私たちはむしろその逆を行くことが自然食屋を軸とする場合に必要な決断だと考えていますから、業界からは疎ましがられることでしょう。実際製菓の仲間はいませんし、組合にも加盟していません。コンサルタントも雇わず、私たちが使命と感じたことを愚直に追求するのみです。あちこちから後ろ指を指されていることは承知はしていますが、これだけコンテストで名前が挙がってくると、無視できない存在になっていくことは間違いありません。私たちは流行の自己中心的な論破ではなく、あくまでも実績をベースにソフトに世界を巻き込んでいきたい、そんなふうに考えています。

 

International Chocolate Awards Asia-Pacific 2024 に入賞

 

 




(左)シルバー受賞:ボンボンカカオレート マンゴーアールグレイ
(右)ブロンズ受賞:ドミニカ共和国 (ラ・アルタグラシア産) なめらかプレーン

THE CHOCOLATE ALLIANCEAWARDS 2024 に入賞








(左)シルバー受賞:ドミニカ共和国 (ラ・アルタグラシア産) なめらかプレーン
(中央)シルバー受賞:ドミニカ共和国 (ラ・アルタグラシア産) カカオ 100%ストレート
(右)ブロンズ受賞:ベトナム (ドンナイ産) なめらかプレーン

「体にいい」と
「美味しさ」は両立する

——2大会での受賞をどう受け止めましたか。

中川愛(以下中川) チョコレートアライアンスアワードはビーントゥバーに価値を置いているので、ここで受賞できたらいいと思い応募しました。ゴールドを獲れなかったのは残念ですが、入賞した「カカオレート ドミニカ(ラ・アルタグラシア産)カカオ100%ストレート」は、カカオ100%としてすごく美味しいという自信があったので、良い評価をもらったことに納得しています。一方、インターナショナルチョコレートアワードは、今回はアジアパシフィック地区での参加でしたが、世界トップレベルのチョコレートテイスターによって審査されるコンテストなので、ここでも入賞できてよかったです。

じつは、海外で人気のビーントゥバーチョコレートは、日本人には酸味の強さやクセのある風味などが感じられることがあり、カカオレートは日本人の味覚にも親しみやすいように味を組み立てています。だから、世界でどう評価されるかはまったく予測できなかったのですが、私たちが美味しいと感じるものが世界にも通じるのだとわかって嬉しかったです。

現在三つの産地のカカオ豆があるなかで、ドミニカ共和国産は一番食べやすい味で、特に両大会で受賞した「なめらかプレーン」はだれからも好まれるフレーバーとして開発しました。受賞したことでさらに多くの方に食べていただけるのではと期待しています。

藤井 シルバーをもらった「カカオレート ベトナム (ドンナイ産)なめらかプレーン」は、素材の味覚チェックをしたときにすごく風味がいいと感じていたので、それを活かせてよかったと思いました。個人的にドミニカの豆も好きなので、両大会で高い評価を得られて嬉しかったです。

インターナショナルアワードでは、初めてボンボンカカオレートが入賞しました。生クリームの代わりに有機ココナッツクリームを使用しているため、同じ部門の動物性原材料を使用したものに比べて良い評価をもらえるか不安でしたが、「マンゴーアールグレイ」が高いスコアを得られて本当によかったですし、今後ほかのフレーバーでも挑戦していきたいと思います。

——なぜコンテストに挑戦し続けるのでしょう。

中川 本来は美味しいチョコレートをお届けできさえすれば、賞はあってもなくてもいいんです。プレマルシェのジェラートにも共通することですが、私たちが作るお菓子は、体にいい素材を厳選しながら、作り方にも最善を尽くすと同時に、美味しさも一切妥協せずに追求している、そのことを証明し続けることが大事だと考えています。国際コンテストでは、うんちくは関係なく、味やテクスチャーといったチョコレート自体の完成度だけで評価されます。「健康にいいけど味はいまいち……」そんな認識を覆し、だれが食べても感激するような美味しいチョコレートを作れているか確認するためです。

——美味しさの理由はなんですか。

藤井 一般的なチョコレートにはバニラなどの香料が使われていますが、カカオレート・ラボに入社してから、それが本来の素材の味に大きく影響していることに気づきました。私は、カオレート・ラボの強みは良質なカカオ豆の良さをシンプルに引き立たせる作り方にあると考えています。
中川 最近、チョコレートのテイスティングの講座に参加したのですが、そこで気づいたのは丁寧に加工することの大切さです。審査員を務めるようなチョコレートのプロは、チョコレートをひと口食べただけで「これは何%」と「材料は何」といった細かいことを言い当てるだけでなく、それがどこでどのように作られたかもある程度わかります。つまり、実際の加工場を見なくても、どこかで手を抜いたり、うまくいっていない工程などがあれば、味に現れるということです。その点、カカオレートは小ロットで、すべての工程において手を抜かないように作っているので、それが美味しさとして現れているのだと思います。特にシンプルなフレーバーになるほど、加工の仕方だけでなく豆の栽培方法や発酵の工程なども味に影響します。それは取引のあるカカオ豆農家さんたちが丁寧に作ってくださるからこそできるもの。カカオ豆農家さんたちも、今回の入賞をとても喜んでくださいました。

——これから取り組みたいことは?

中川 カカオ豆の農園やフレーバーを少しずつ増やしていきたいと考えています。今、コスタリカ産の豆で試作をしているところです。豆自体がコンテストで入賞するほど良いものなので、完成するのが楽しみです。

藤井 もう少し手に取りやすい商品を開発しようと、焼き菓子などの開発を進めています。特に夏はどうしても濃厚なチョコレートの消費が減ってしまうので、工夫が必要だと考えています。

——夏バテしやすい今こそ、カカオの健康効果を役立てたいですね。

中川 はい。体の面でいうと、丁寧に作られたハイカカオのチョコレートは定期的に少量ずつ食べるとすごく健康にいいそうです。また、店舗では冷たいフラッペもお出ししているので、ぜひ召し上がっていただきたいと思います。


中川 愛
小学校教諭を経て、ラボの開店前から商品開発や製造、店舗運営などを担う。

藤井 新
「第64回西日本洋菓子コンテスト」のショコラ部門で2位に入る優れた技術を持つ。


夏にこそ食べたい、エネルギーのもと

 

ボンボンカカオレート 全8種類
カカオレート タブレット全10種類

心と体においしいカカオレート

住所:〒604-8332 京都市中京区三条堀川西入橋西町672 1F
営業時間:10:00-18:00 火・水休

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心と体においしいカカオレート国際コンテスト3大会で連続受賞の快挙 プレマルシェ・カカオレート®・ラボ 国際コンテスト受賞 インタビュー

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