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ハツキ的“らくなちゅらる”な生き方

常務取締役
室長/管理部長兼

中川 葉月 (なかがわ はつき)

【Vol.45】わたしの得意なもの

投稿日:

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 みなさんは、それぞれ“得意・不得意”をお持ちのことと思います。わたしは、どうも空間把握能力が乏しく、お買い物をした後の袋詰めが不得意です。うまく入らずにイライラしてしまうこともあるので、普段は袋詰めまでしてくれるお店へいくほどです。先日、スーパーへ夫といったときに、やはりうまく袋詰めができずにいたので、「ん~うまく入らないな。わたし、こうゆうこと苦手なんだよね」と夫にいうと「え?何か得意なものがあるの?」と聞き返されてしまい、わたしは一瞬ことばにつまってしまいました。

 しばし考えた末、わたし自身のどこをとっても“得意”といえるものが何もないことに気づき、大きなショックをうけてしまいました。「うわ~。わたしって何もないじゃん」と。夫の場合はかなり器用になんでもできますし、得意なものも多々あります。夫からすれば「なんで妻はこんなにできないのか」と不思議に思うこともあるでしょう。

 「何か得意なものがあるのか」と聞き返されてからというもの、どうにか見つけようと日々過ごしていましたが、なかなか見つけることができずすっかりわたしは弱気になっていました。

 ある日、夫がおなかがすいたというので、炊いた玄米にごま塩をかけ海苔をまき、簡単におにぎりをつくって、夫に渡しました。すると「おいしい!おいしい!」といいながら、握ったおにぎりを一瞬でぺろりと食べてしまいました。そして、それからというもの「玄米おにぎりが欲しいな」と、よくいうようになりました。そこでわたしはやっと見つけたのです。
“玄米おにぎりが得意だわ!”と。

 でも、実は玄米おにぎりがおいしくできるのは、いただいているお米、お水、海苔、ごまや大根葉そして圧力鍋のひとつひとつが優れものだからなんですよね。おいしくならない理由はどこにもありません。誰がつくっても失敗のしようもないですし、もちろんお料理上手の夫がつくればもっとおいしく仕上がるはずです。それでもまぁ、夫が玄米を炊いておにぎりにする時間はないわけですから、「おいしい玄米おにぎりがつくれる」というのを、わたしの得意なものにしておきます。

- ハツキ的“らくなちゅらる”な生き方 - 2011年6月発刊 Vol.45

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