従前から、くり返し私が本誌で25年間のライフワークとしてきた有害電磁波対策をご説明していますが、実際に家庭内でおこなうためには建築的な事柄が多くなります。もちろん、スマホやWi-Fiなどの電磁波を「減らす」のではなく、質を「変える」方策をとる場合には、建築的な事柄は絡んできません。しかし、私たちが最も多くの時間を過ごす自宅や職場で、身体に影響する電磁波をしっかり対策するためには、新築やリフォームなどをする際に一緒に対応してしまうことでコストダウンと時間の節約が可能になります。ここまでの話について理解が及ばない場合は、私の電磁波に関する過去の記事を以下のQRコードから順番に読んでいただければと思います。
本稿に示す内容を参考に、必要な情報を私たちまでお知らせいただければ、有害電磁波(極低周波電界、高周波)を減少させることができ、その施工に必要な材料費とアドバイスにどの程度の費用がかかるかをご案内することが可能になります。
概算の見積に際し、お願いしたい事柄
①まず、施工予定の工務店に打ち合わせの段階から「私はこの新築(または居室リフォーム)の過程で、同時に有害電磁波対策をしたい。私はそれについて詳しい会社をすでに知っており、特許に基づいて施工方法についてアドバイスをし、必要な部材も提供してくれます。実際の工事は床や壁の内側に厚さ1mm以下の薄いシートを挟み込み、若干の電気工事をすることになります。貴社はこの施工を実施してくれますか?」と聞いて、了解をもらってください。施工会社が有害電磁波対策工事に対応してくれないと、その施工自体ができなくなりますので、了解が得られない場合は別の工務店に問い合わせをしてください。②工務店が決まり、概略の図面ができましたら、寸法の入った図面を弊社にメールでお送りください。その際に、一緒に電気配線図もあるとさらによいご提案ができます。
③図面送付の際に、そこに滞在してリラックスしたい場所(例えば寝室やリビング、子ども部屋など。オフィスなら休憩室など)を、図面にその旨をしっかり記載してください(図1参照)。また、Wi-Fiルーターを設置する場所の明記もお願いします。
④メール本文に、ご家族や従業員に電磁波過敏症や化学物質過敏症があるか、予備軍と思われるか、まったく電磁波に症状がないかなどの電磁波に関する現状を明記してください。
⑤もし可能であれば、弊社が京都市と南あわじ市にご用意している「完全シールドルーム」に事前に滞在してください。
⑥居室内にほとんど無線波が通じなくなる「完全シールドルーム」を希望される場合には、さらに細かい工事が必要になり、その分費用もかさみます。その必要性については過敏症や疲労、健康問題の程度と間取りや立地によりますので、まずは⑤の体験を通じて必要性をご判断ください。
これらの情報をいただいたのちに、さらに具体的な事柄についてご質問し、その結果をもって材料費等のお見積を送信させていただきます。なお、実際に施工することになるのはお施主様が指定された工務店等になりますので、その費用については施工会社とお施主様のあいだで相談をお願いいたします。
家やオフィスは第三の皮膚です。私たちの皮膚、衣服、そして家があり、その家が電磁波で汚染されていては安らぎも得られません。この工事を必要としている人に私たちは適切なアドバイスと経済的な対策のご提案をさせていただきたいと思っています。
図1:図面記載例(通常、図面には寸法が記載されていますが、見やすくするため、この図面に寸法は記載していません)