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今さら聞きにくい「よく聞く言葉」を詳しく解説します

プレマ株式会社
お客様コンサルティングセクション
マクロビ業界に30 年以上

岸江 治次 (きしえ はるつぐ)

2013 年プレマ入社。マクロビオティック活動歴を活かし、主に、商品の開発と営業に関わってきた。
趣味は読書と映画、好きなジャンルはミステリー。最近のおすすめ映画は「ルーシー」。
無双原理の時空の概念を捉えるのにマスト。

ナッツは毎日食べていいの?

投稿日:

健康にいいと聞き、ビールのつまみにはミックスナッツを食べています。でも、ナッツは脂質が多いのが気になります。毎日食べてもいいのでしょうか。(ビールも日本酒もワインも大好きな40代主婦)

A.良質な脂質とすぐれた栄養バランスで健康に

答える人  プレマ株式会社 お客様コンサルティングセクション 岸江 治次

最近、ミックスナッツやナッツにドライフルーツを混ぜたものなどがよく出回っているのは、「健康にいい」というデータが出たからです。ナッツを習慣的に食べている人とまったく食べない人で、健康状態を何十年にも渡って調査したところ、習慣的にナッツを食べている人のほうが死亡率が20%低いというデータが出たとか。それでナッツは健康にいい、さらには美容やダイエットにもいいということで世界的に広まってきています。

ナッツは油分が多いので、毎日食べても大丈夫なのかと心配される方が多いのですが、ナッツには人間の健康に役立つ栄養素が多く含まれているので、むしろ毎日、または定期的に食べるのが良いでしょう。

「ナッツ」は、樹木になる実やその種の総称です。健康にいい理由は「種」であること。種から芽が出て茎になり、枝が出て葉がつき花が咲き、実がなります。植物は成長過程で七変化していきますが、その原点が種で、種には植物が成長するための栄養成分がバランスのいい状態で含まれています。データやエビデンスが出るずっと前から、人は「ナッツは健康にいい」ということを体感して知っており、古くから食べられてきました。

ナッツにはたんぱく質、脂質、ビタミン、ミネラル、抗酸化物質、食物繊維がバランスよく含まれています。なかでもナッツに含まれる脂質は不飽和脂肪酸で、血液が固まりやすくなったり血管がもろくなったりする原因のひとつであるLDLコレステロール(悪玉コレステロール)を減らす効果があるため、血流や血圧の健康維持に非常に有用です。また、ナッツの良質な脂質は脳細胞にもいい影響を与えます。脳はほかの細胞と比べて脂質の割合が大きいため、良質の脂質を摂ることで脳細胞が活発になり、認知症予防効果も期待できます。ナッツは脂質が多くカロリーが高いので太ると思われがちですが、食物繊維やミネラルが多く含まれているので、ナッツ単体ではそれほど太る要素はありません。さらに、ナッツに含まれる抗酸化物質や食物繊維は腸内環境を整えてくれるので、健康効果はもちろん美容効果も高まります。また、酒のつまみにナッツを食べると、アルコールが生み出す毒素を分解してくれるので、酒による弊害を若干抑制することができます。

このようにいいことづくめのナッツですが、どれだけ食べてもいいかというとそれは違います。食べ過ぎはどんな食べ物でもよくありません。しかし、ナッツには身体にとって不都合なものはあまり含まれていないので、日常的にナッツを食べることで普段の食事では補いきれないような栄養が補え、自然と身体が整います。そうはいっても、ナッツは主食にはなりません。普段の食事で主食や発酵食品を積極的に摂るなどを心がけ、ナッツはあくまで補助的なおやつやおつまみとして、あるいは朝食のシリアルに混ぜるなどして食べると、日々健康的に過ごせるでしょう。

食べる量のめやすとしては、個人差もあるので一概にはいえませんが、1日に手のひら一杯分くらい。大体20粒から30粒ほどです。よけいな味付けや加工がされていないもので、無農薬やオーガニックのものを選ぶとよいでしょう。

- 基本のき - 2023年2月発刊 vol.185

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