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楽だから自然なお産~高齢出産編~

出産・子育て・介護家族と向き合ういろんなお話

一般社団法人
日本マクロヘルス協会
理事

望月 索 (もちづき さく)

人一倍不摂生な出版仕事人が37 歳、40 歳、44 歳で出産、育児の経験も積み、健やかな暮らしについて学び合う協会の設立メンバーに。
編集、ライター、一般社団法人日本マクロヘルス協会理事。編著に『子どもを守る自然な手当て』、訳書に『親子で楽しむ!おむつなし育児』、『小児科医が教える 親子にやさしい自然育児』。
http://macro-health.org

おなかの張り対策

投稿日:

夏バテでおなかが張っている?

例年より遅い梅雨明けのあと、例年より暑いといわれる8月を経て、9月はどのような気候になるでしょう。気をつけていたつもりだけど、夏バテもしているし、おなかが冷えて張っている……という妊婦さんも多いのでは?
 
でも、妊婦健診で、おなかが張っていますね、といわれても、わからないこともあるんじゃないかと思っています。それは、張るとはどんな状態か、自分で意識するのが、特に最初のうちはなかなか難しいから。本当に疲れてくると、子どもの入った子宮のかたちでおなかがぴったり張り付くような、ぴーんと張り詰めた感じが理解できると思います。でも、そんなにおなかが張るほど疲れないほうがもちろんよくて(産む体力もなくなってしまう~)。普段から、動きすぎたりバテていたりするときのおなかと、リラックスしているときのおなかで、体感の違いを味わっておいて、早め早めに休んでおくほうがいいです。
 
張っているときのおなかは、物理的に硬く冷たかったり、じんじんしたり、ぴーんと張り詰めていたりする一方、ふんわりしたやわらかいお腹だと、そのようなテンションがないです。夏の疲れでおなかの張りを感じる時は、鍼灸やイトオテルミーなどの、妊婦さん向けのお手当てに長けた先生に、診てもらうようにしてくださいね。張りも治りますし、お産に必要な体力も、戻ってきます。

妊婦の手当ては親子のため

家庭でできるお手当てももちろん効果があります。代表的なアプローチはやはり三陰交へのお灸。自分でできますが、三陰交の場所の説明で、おおもとの位置のとりかたがいくつかあるので、やはり一度は専門家にやってもらって、場所を教わるほうがいいと思います。多少ずれても大丈夫だそうですが、三陰交と骨との関係や、押さえたときの体感などが具体的になると、つぼの位置がわかりやすくなります。
 
夏も暑くなってくると実感することに、わたしの子どもたち、本当に消化が強い、とてもよく食べます。おなかのなかにいるときから手当てを受けた子どもは胃腸が強い、というようなことを鍼灸の先生、テルミーの先生ともにおっしゃっていました。当時は、胃腸だけ?とぴんとこなかったのですが、その後、おっぱいをちょっとしか飲めない子ども、食べない子どもに悩んでいる親御さんに、たくさん出会ってきています。子どもに消化力があるってとても大事なことですね。そこに、お手当ての成果を感じています。
 
もうひとこと加えると、「歯医者さんの離乳食の講座」などを開催する今ともなれば、子どもの食の細さに口腔の発達の問題が感じられるケースもあります。口腔の発達、鼻呼吸ともに、赤ちゃんの吸啜力から始まると考えると、やはりおなかの中にいるときの妊婦の手当てから始まるとは思っています。でも、多少大きくなってきたお子さんの場合、歯並びやお口元の発達にも注意してあげてくださいね。
 
とにかくまずはお手当て&養生。わたし自身はすぐ脈が弱くなる「先天の精」に恵まれない妊婦でしたが、子どもたちはわたしよりはるかに恵まれています。その「先天の精」を蕩尽しないよう、プレマの食品などで子どもの「後天の精」も養っています。夏バテの妊婦さんは、からだに物理的にアプローチするお手当てから、子どもの手当てを始めてくださいね。ご自分とお子さんへの、生涯のプレゼントです。

まずは背中に入れて腎臓を温めて。子どもの人生へのギフトですよ。

- 楽だから自然なお産~高齢出産編~ - 2020年9月発刊 vol.156

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