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オディの農業日記

羽鹿 秀仁 (はじかひでひと)

サラリーマン、経営コンサルタント、青年海外協力隊の隊員として中米のニカラグア、パナマで5年間活動後、ネットワーク『地球村』というNPO団体のスタッフとしてアフガニスタン支援に3年関わり、2006年から三重県名張市赤目で農薬を使わない農業を始める。

【Vol.19】オディの農業日記 第12回

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【江戸時代が面白い】

寒い時期、農作業も少し一服。この時間を使って私が勉強していること。
それは江戸時代の生活、文化についてです。

エコロジーや持続可能な社会のモデルとして江戸時代が注目されていますが、それ以外にも私が江戸時代に惹かれる点があります。

江戸時代というと封建社会で年貢の取立てが厳しく、ほとんどの人たちは抑圧されて貧しい生活をしていたと思っていました。でも調べていくとそんなことはなかったようです。少なくとも同時代のどの国と比べても、人々は平和で豊かに暮らしていたようです。

「私はいたるところで子どもたちの幸せそうな笑い声を耳にした。そして、一度も生活の悲惨を目にしなかった」

子供たちの笑い声が聞こえてくるような文章です。これは1857年(江戸時代の末期)に日本にやってきたアメリカ大使館公使のヘンリー・ヒューケンスという人が見た日本人の生活です。
彼が今の日本を見たらどんな感想を持つのでしょうか?

子供たちの教育も寺子屋で一人ひとりの理解の度合いに応じてカリキュラム(もちろんそんな言葉はありませんが・・・) が組まれ、他の子供と比較されることもなく、子供たちが将来社会に出てきちんと生きていけるように必要なことをじっくりと教えていたようです。

その結果、識字率は世界最高、また非常に高いレベルの工芸や農業技術が発展しました。文化的にも浮世絵や各種の工芸作品、浄瑠璃や歌舞伎など世界に誇れるオリジナリティのある文化が花開きました。

同時代のヨーロッパの文化も素晴らしいものがありますが、ほとんどは貴族階級の文化であり、また植民地からの収奪による富の蓄積により育まれた文化という面もあります。

しかし日本ではほとんどの芸術や娯楽が庶民の間で生まれ、楽しまれて、洗練されてきたということはもっと評価されてもいいと思います。

・江戸時代の前の戦国時代には世界で一番兵隊や武器の多かった国でありながら、その後265年間も続く平和な時代を作り上げたこと
・狭い国土を有効に利用して自然と調和して持続可能な豊かな生活を作り上げてきたこと
・江戸への一極集中ではなく、各地で地域の特色の文化を作り上げてきたこと
・なによりも人を大切にしてお互いに助け合いながら生きてきたこと等々たくさんのことを学べる時代だと思います。

タイムマシンができれば真っ先に行ってみたい時代です。

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- オディの農業日記 - 2009年3月発刊 Vol.19

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