私たちは「水」と、水中の微細なミネラルのふるまいの研究を通して、様々なはたらきを持つ水製品を開発してまいりました。
水を研究開発する過程において、天然自然界の摂理や生体内の仕組みを学び解く必要性があり、自然界に存在するすべての化学反応が、水により引き起こされていることを知ることになりました。自然界を司る「水」に着目して考えてみますと「原因がわからない問題……」も意外とシンプルに解き明かすことができます。
それらの、自然界から得た情報を、皆様のお体の健康や、より心地良い毎日の生活ケアにお役立ていただければ幸いに存じます。
そして、この機会をいただきました、プレマ株式会社中川社長様、皆様に心から感謝申し上げます。
花粉のトラブルは皮膚や粘膜の潤い不足が原因だった!
今年の花粉は例年の10倍という予想をニュースなどで聞きます。花粉のトラブルをお持ちの方にとっては、耳を塞ぎたくなるような話です。
花粉だけが取り上げられていますが、花粉や中国大陸からの黄砂は、ずっと昔からその季節には飛散していたもので、今日聞かれている生体への強い悪影響の問題は、どうやら排気ガスやコンクリートの粉じんなどの化学物質が紫外線などにより、それらの自然物質と化学反応を引き起こし、生体にとって大変な問題を引き起こすアレルゲンとなっているようです。
実は、花粉などにより発生する体のトラブルを「生体水の変化、水の崩れ」と解説してみますと、その原因は、とても単純で明解なものになっています。
しっとりと潤った肌や粘膜の上に付着した花粉は、体の細胞からするとそんなに不快感があるものではありません。水の潤い被膜の上に付着しているだけですから、軽く水で洗ったり、一度のクシャミや鼻をかんだりすることで簡単に除去ができます。
ところが、皮膚や粘膜に潤いが足りないと、水の被膜がないことで、花粉は直接細胞膜に体内からの排泄物と共に結合し、強くへばり付いてしまい、簡単には除去できなくなってしまいます。体としては、異物(アレルゲン)を早く除去したいわけですから、鼻水や涙で流そうとし、鼻炎や涙目の症状として現れますが、一旦細胞膜に結合したアレルゲンは、それでも簡単には除去できないために、そのアレルギー症状が延々と続き、ひどい状態になってしまうのです。
人の生体内では、部位によって、水の粒子の大きさの違いによる、水の密度が異なります。
生体水の粒子の大きさの違い、密度の異なりについて着目すると、その理由が解き明かされます(どうやら、細胞間液→血液→リンパ液→細胞内液の順番で、体の奥深くほど「水」の粒子が細かく、密度が高くなっているようです)。
このことから、体の外側に存在し、移動しやすい粗い粒子の水で構成された、涙や鼻水の水の粒子よりも、細かく密度のある細胞水、細胞内液のように密度がある「水」があれば容易に除去できるのでは……、と考えることができました。
実は、肌や粘膜に負担をかけずに、溜まってしまったアレルゲンを除去し、スキンケア効果に優れる「水」が作れないかと、多くのモニターの方々のご協力を得て開発した製品が「アトピッタリうぉーたー」です。お肌のアレルギーや、喘息アレルゲンを水の器で包み込み、マスキング除去する清浄効果を高めた製品です。
また、体の水循環をスムーズにし、水分保水量を上げるためには、吸収のよい良質の水を一日2L以上飲用することが必要です。体が中から潤うことで、バランスのとれた生態活動が取り戻され、「からだの元気・からだの活力」が生み出されます。
皮膚や粘膜細胞に潤いが不足し発生するアトピーアレルギー症状の原因と、「生体のすべてを司る水」については次回号にてご説明させていただきます。
岸 清美
岸 清美氏 1990年株式会社オーブス都市空間研究所設立、94年オーブス株式会社に社名変更。 現在、同社代表取締役。一級建築士。都市・地域開発を通じて自然科学・天然物理の実際、および「水」の不思議に触れ、水の研究開発事業の道へ。 現在、夢水肌シリーズなどの基礎化粧品のほか、ユーカリプタススプレーやあそぶうぉーたーなど、水を応用した様々な開発を行っている。 オーブスの記憶水シリーズ >> |