1年の折り返しを迎える6月。頑張っている人は継続できるように、停滞気味の人は心機一転、脳から見た、意外な健やかさのヒケツをご紹介。お話は今回も、林成敏先生です。
生活の中のノイズが脳を進化させる?
日本人の脳の状態は、常に進化し続けています。江戸時代と比べても、戦前と比べても、現代人の脳はかなりの進化を遂げているはずです。
そこには、音の変化が大きな影響を与えています。特に、日常における生活音というのは、現代は昔に比べ圧倒的に多くなっています。ということは、それだけの音の情報を処理するスピードを、脳が求められているということ。科学が発展して日常の生活音が増えてくると、脳の情報の処理スピードは速くなり、それによってまた科学が発展していきます。
昔は、聞こえてくる音のほとんどは自然音でした。たとえば、小鳥の声、風の音などです。脳は、これらの「単発的な音」だけを処理すれば良い状態でした。そのため、脳の進化はそれほどみられなかったはずです。科学もそれほど進歩しませんでした。
電化製品に囲まれた現代人の生活は、ノイズ(雑音)に溢れています。明らかな音を感じないクーラーや蛍光灯などもノイズを発しています。それは、普通の感覚では意識できないほどの微細な領域で、マイナス85デシベルというすごく小さいものです。そういったノイズを、人の耳は常に拾っています。そうやって受け取る音が増えていくと、それに伴い脳の情報処理速度もアップしていきます。 音の中でも、脳は、単発音よりもハーモニーや反射音に心地良さを感じるようです。単発音とは、例えるならば、1羽の小鳥のさえずり。それが2羽になって声が重なると、ハーモニーになります。この瞬間、脳は心地良さを感じます。例えば、海の波の音が心地良く聞こえるのは波の音の成分は、風引力、海底にある岩や砂浜などに打ち合ってできる反射音を拾って、作られたものだからです。
現代社会には、この反射音が溢れています。何かと何かがぶつかった時の反射音、あるいは響きの残留音。そういった、聞いていることを自覚していないレベルの音を耳でいっぱい拾っています。そのため、脳は常に刺激を受けている状態です。
人が進化を続ける理由
脳の情報処理速度がどんどん速くなって、経験を積んでいくと、膨大な情報の中から必要なデータをピックアップできるように、さらに進化が起こります。
ただ、ノイズなら何でも良いということではありません。例えば、大きな街の人混みの刺激によって、気分が悪くなる人がいます。これは、人が大勢いる場所には、いわゆる残留思念と呼ばれるものもいっぱいあるからです。つまり、良いハーモニーが生まれない状況になっています。そういうマイナス要素もあるため、注意は必要ですが、それでも都会は脳を進化させやすい環境であることには間違いありません。
この逆の例として、都会の生活に疲れて、田舎に引っ込んだ人が一気に年を取ったように見えることがありませんか。これは、都会に比べ生活音の少ない田舎に環境が変わることで、「もう、頑張らなくていい」と無意識に判断が下されてしまい、脳の処理スピードが落ちてしまうからです。
都会のような環境で脳に刺激を与え続けていれば、脳は「動かなきゃいけない」「老化しちゃいけない」と判断します。そして、脳の処理スピードだけでなく、成長ホルモンの分泌量などにも影響を与え、ずっと若々しくいられるはずなのです。
最後に、自然音でヒーリングを促すという方法がありますが、これは田舎暮らしの例と同様で、ただ自然音を聞いたからといって脳にリラクゼーション効果を与えることにはなりません。逆に、それまでたくさんの音に囲まれていた脳が、急に自然音、つまり単発の音だけを聞くようになると、脳は環境が変わったことに驚いて、緊張してしまうんです。つまり、不自然な自然音は逆効果で、脳に緊張を促すことになってしまうので、注意が必要です。
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林 成敏氏 波動研究家。ラジオニクスオペレーター。サウンドアーティスト。ハイパーコンサルタント。 25年間の波動研究の結果、ラジオニクス機器を使った運の改善とその研究に励む傍ら、個人の能力開発や企業向コンサルティング、社員啓発セミナーなど精神的な観点から個人や企業をバックアップ。クライアントのなかには、誰もが知る大企業も多数。あいまいな波動という概念を、周波数という観点から科学的なアプローチでとらえ、生来のたぐいまれな能力を活かし「人を喜ばせ豊かにする」様々な製品を開発。最近は、ダイレクトに“周波数”そのものである「サウンド」開発に力を入れ、多くの方々の「今ここの」幸せに貢献すべく奮闘中。自分自身を「私は単なるフリーター」とうそぶきながら、人に優しく自分に厳しい部分が魅力となり、多くのクライアント、ファンから慕われている。 |