【使用食器:森修焼 ロングプレート シャビーブルー】
<材料> 作りやすい量
・お米のさっくりフレーク…適量
・小さめの新ジャガイモ(皮ごと柔らかく蒸す)…適量
————- A ————-
・カシューナッツ…50g
(3時間浸水し、水気を切っておく)
・無香ココナツオイル(溶かしておく)…100g
・茹でよもぎ(水分をしぼっておく)…30g
・バオバブフルーツパウダー…大さじ2
・日東醸造白たまり…小さじ2
・キパワーソルト…小さじ1/2弱
・バニラエキストラクト…少々 ・水…90g
————- B ————-
・キパワーソルト…適量
・ガーリックパウダー…適量
・黒胡椒…適量
<つくり方>
調理時間:30分(ジャガイモの蒸し時間を除く)
①(A)をパワーブレンダーに入れ、なめらかになるまでミキシングし、よもぎマーガリンを作る(冷蔵で2~3週間、冷凍なら1ケ月保存可能)。
②オーブンを200度に予熱する。天板にオーブンシートを敷き、皮ごとのジャガイモにしゃもじなどで圧力をかけ、ぺったんこに潰す。
③ ②のジャガイモを(B)で調味し、①のマーガリンとお米のさっくりフレークをたっぷりトッピングして、ジャガイモの皮がこんがり焼き上がるまでグリル。焼き上がりにもマーガリンをたっぷり塗って完成。
味覚そのものが自分
人間の『味覚』って不思議だなとレッスンするごとに感動があります。味覚は経験や体調により日々変わりますから、自信を持って確定したはずのレシピを微調整することもしばしば。食材たちも人間同様、時代とともにゆっくりと世界を反映しているはずなので、10年前のレシピを再現しても厳密にはどこか辻褄が合わないと思うのです。
しかしこれは自分レシピ限定のお話でして、古いお料理本を開いて丁寧に再現すると……あら不思議。美味しいじゃないか~!! 問題は自我意識と全我意識のどちらスタートで料理するか?なのかもしれません。味覚(嗅覚)という器官は常に人生をリードする存在で、自分史上最高の判断を下す偵察隊です。旨いまずいの判断はもとより、甘味の過剰摂取や苦味(毒物)からの自衛も担っているのですから、そこらへんの A I も真っ青!(笑)。香味、食感、酸味、苦味、甘味、辛味、塩味、旨味、そして忘れてはならない「音」。噛み砕く音。飲み込む音。食道から胃袋に至る感覚。さらに視覚が大切なのはいうまでもなく、これらも含めて『味覚』です。
読者のみなさんは好物を口いっぱい頬張るとき、そして「美味しい!」と叫ぶとき、自分が「味覚」を感じているのか?(自我意識)、味覚が「自分」なのか?(全我意識)、判別できなくなった体験はありませんか?(笑)
そのようなとき、余裕があればぜひ「味覚そのものが自分」を意識なさってみてください! 瞬間と永遠を満喫でき、全我な体験が待ち受けています。
料理家としてレシピ本を出版いただくご縁と幸運が2度あり、この秋には3作目を出版する予定で執筆を進めています。内容は同じく植物性食材のみで作るNeoベジタリアン料理ですが、今回、レシピ作成にあたり全我意識「味覚そのものが自分」で取り組んでいます。
こんなヘンタイなこと、レシピ本では語れませんから、読者のみなさんとこの場に心から感謝しています。ではまた経過報告させてくださいね。