「大事な何か」はどこにある？

ギリギリ間に合う方もいらっしゃるでしょうか……。12月2日に、月経血コントロールをテーマにした講座つきお茶会をプレマ東京オフィスで開きます。

自然なお産、そして3人の子のおむつなし育児を通し、ずっと感じてきたことです。「私（たち）は、女性として動物として、大事な何かを退化させられている」。この連載でも、形を変えて、私はそれを書いています。

おむつなし育児で育ち、「大事な何か」がどうやらキープされている娘に対し、月経の手当てを一体どう伝えるか。私はずっと、心密かに考えていました。で、小学生の娘にもわかる、大変実用的な、月経血コントロールの伝え方を、やっと発見しました。自分は生理が終わらんとする年齢なので、これを持って更年期をどう乗り越えていくのか。今後の自分観察も楽しみなんですが。

お産で「大事な何か」を取り戻す前に、月経から始めるのは大変わかりやすいです。ご興味ある方は、この記事のプロフィールにあるmacro-health.org（プレマとも縁のある「一般社団法人日本マクロヘルス協会」の公式ブログとなりました）から、メルマガに登録していただけるとうれしいです。次回の開催時には、事前に必ずインフォメーションしますね。

さて、私が自然なお産のありがたさを真の意味で理解したのは、3回目のお産での医療介入があってこそ。その3回目、今だから言える話の続きです。

大病院の医師は、医療介入の果てに何が起きても文句を言いませんよ〜的な「同意書」の内容に関し、説明を求める私に、露骨に不快感を示しました。理由に確信が持てなかった私が、分娩の進行に合わせたバースプラン（あまり医療介入されたくない旨であることには違いありません）を見せると、読まないまでもチラ見した医師の態度はさらに悪化。とはいえ、相手が怒っているからと説明も受けずに署名・捺印して帰るような書類ではないと私は思いました。出産は病気じゃないので（保険外ですし〜）、医療を受ける患者のようなインフォームドコンセントを求められないのかもしれませんけど、不安がある受け手に対する説明は、あって当然だと思いましたから。

結局その日は、物別れになりました。大変曖昧な書き方の同意書文面への補足説明はなく、次の診察の時には、署名・捺印して持ってこい、と命じられ。

看護師さんに聞いても、説明をする立場にあるのは医師なのでどうにもなりません。とりあえず、次の健診の予約をして、帰宅しました。

医師による健診＆出産拒否

ところが次の予約の直前、子どもが発熱しました。旦那も仕事を休めず、病児を預けられる先がない。病院受付に電話で事情を話し、診察日を事前に延期しました。

すると、その医師から電話がありました。大変感情的に、絶対予約当日に、私が同意書を持って来院しなくてはならない、と言うのです。感染症対策で、病院に病児を連れていけないことには配慮がなく、私自身が同意書に署名捺印して持っていかないと、その後の健診及び出産を拒否する、とのことでした。

別に私は全然構わないけど（という態度がそもそも問題なのでしょうけど）、「高齢だから」助産院の提携病院が助産院での出産許可を出さず、大病院に回した妊婦を、妊娠9ヶ月で放り出すのは倫理的にどうなのか。疑問だったので、病児を預ける先がない、同意書は署名捺印して主人が明日にでも持っていけるし、速達で投函もできる、と提案してみました。でも医師は譲りません。これは「助産院で産むような妊婦」を嫌う、よく聞くタイプの医師の、暴言対応バージョン?

続きます。