マタニティ特有の……

妊娠すると体に刺激を与えるものに敏感になり、肌のコンディションも変わります。とくに妊娠初期は、つわりの影響もあって、肌が荒れたりつやをなくす人は多いです。つわりは消化とホルモンの病みたいなものだから、まあいろいろあっても不思議じゃないですよね。つわりがおさまって以降は、トラブルが続く人もいれば、逆に綺麗になる人も多いです。おなかの子のためにいろいろ健康に気を使うことが、プラスに働くんでしょうか。

なので個人差はありつつも、いろいろ敏感なのは間違いなく、肌に直接触れるもの……下着や化粧品類の見直しは必要になってきます。下着には、おなかが大きくなると従来のものが入らなくなるという物理的な問題もありますが、おなかが大きくなる前から、肌ざわりや圧迫度合いが気になる人もいれば、下着が触れるところが痒くなる人もいます。少しでも違和感を感じるなら、とにかく早めにマタニティ下着に買い換えることをおすすめします。パンツは問答無用でマタニティがいいけれど、ブラジャーはマタニティじゃなくて、授乳ブラがおすすめです。初産のときはわからないので、わたしもついマタニティブラを買ってしまいましたが、産前産後、通して使えるほうが無駄も無理もないです。

化粧品でマタニティ特有といえば、妊娠線ケア用のクリーム、オイル、ミルクなどがあります。いろいろな製品があるので広告も多く、妊娠線ケア製品を買うことを、考える人は多いと思います。

そのケアが本当に必要なのか、実はわたしにはわかりません。経産婦のほうができやすいと聞くけれど、なにもしなかった３人目の妊娠中、わたしには妊娠線のシマシマはできませんでした（見えないところにできていたらわかりませんが）。でも、できている人は見たことがあります。本当に黒っぽいスイカのような線がおなかに入っていて、産後は薄くなるとは聞くけど、ちょっとびっくりしたのは確かです。

赤ちゃんが触れられるように

妊娠線ケア製品を含め、肌につけるものを見直すときにも、下着同様、産後も気にせず使えるものがいいと思います。産後は赤ちゃんが常にそばにいる生活になるから、それをつけた手で赤ちゃんに触れ、それをつけた頬で赤ちゃんに頬ずりするのに躊躇しないものがいい。だったら無添加のものですよね。もう一つ注文をつけるなら、わたしは植物性のものを選びます。

授乳も年期が入ってくると平気になるのですが、初めての授乳って、乳首がすり切れちゃう、痛い思いをする人がほとんどです（深く切れて治らない場合は、食生活を見直したほうがいいと思います）。すり切れると、何か塗らずにいることが難しくなるので、産後肌につけるものには、授乳している乳首に塗れるもの、という条件を加えたい。動物性の原材料のもので赤ちゃんが湿疹を出した話を聞いたことがあるので、わたしは、植物性のもののほうがより安心な気がするんですね。

さて、妊娠線のケアに使えて、産後まで使えそうな植物性のもの、となると、いまのわたしだったらシアバームを選びます。肌で溶けるのを待つ感じが、忙しくてもおなかに手を当てて、そこで赤ちゃんと対話する時間を取る気持ちになって、逆にいいと思います。おなかの子が動くのがわかるようになると、当てた手の温もりに反応して、動いてくれたりするのがまた幸せですよ！