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楽だから自然なお産~高齢出産編~

出産・子育て・介護家族と向き合ういろんなお話

一般社団法人
日本マクロヘルス協会
理事

望月 索 (もちづき さく)

人一倍不摂生な出版仕事人が37 歳、40 歳、44 歳で出産、育児の経験も積み、健やかな暮らしについて学び合う協会の設立メンバーに。
編集、ライター、一般社団法人日本マクロヘルス協会理事。編著に『子どもを守る自然な手当て』、訳書に『親子で楽しむ!おむつなし育児』、『小児科医が教える 親子にやさしい自然育児』。
http://macro-health.org

変わるもの、変わらないもの

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判断基準は変わる

2022年1月1日から、出産育児一時金の額が増額されました。出産は傷病ではないという理由から、健康保険が使えなくてとてもお金がかかると驚いた後に、支給されると聞いて宥められるアレです。受け取る総額は変わらないのですが、この一月から正式に「産科医療補償制度」が変更され内訳が変わったそうです。

産科医療補償制度とは、なんらかの理由で子どもが重度の脳性まひになったお産について、子どもや家族の経済的負担を補償し、原因分析と再発防止に役立てる制度です。補償が適用されるためには条件がありましたが、その条件に医学的エビデンスがないことが認められました。その条件の撤廃と同時にこれから産む人は、新しい制度のもとで補償を受けることになります。つまり、2021年12月31日までに生じた同じ事態において、エビデンスがないのに補償されないという不公平が生じるということです。

制度は変わるし、基準も変わります。産科医療補償制度が生まれた背景の一つに、お産で望まぬトラブルが起きたときの高額訴訟から、医師や産院を守るという理由があります。今ではほぼすべての病院、クリニック、助産院が加入している制度で、その整備期間は、自然分娩をする際のいろんな条件が厳しくなった期間と重なります。

わたしの第一子と第二子のお産の間に制度ができたのですが、第一子を産んだころなら、逆子でも経膣分娩する人が、まだいらっしゃいました。当時は医師に技術さえあれば、別に難しくないと説明され、不安なく挑んだ人の話を覚えています。その技術を持つ医師が少数になったと思われる今、帝王切開になる人はさらに増えていますよね。

出産というリスク

妊娠中には何種類もの検査でリスクを測られますが、何度調べても今ひとつリスクの程度が理解できなかったものにB群連鎖球菌(G‌B‌S)感染症の検査があります。G‌B‌Sは膣の常在菌ですが、検査にひっかかると抗生剤を点滴されながらお産に臨むことになります。すると、助産院出産が希望の場合は、助産院で産めなくなります。それもわたしが第一子を産む少し前までは、そこまで厳しくなかったと聞いています。

経膣で産むことのメリットの一つに、赤ちゃんは産道からも、自分の腸内細菌叢のもとをもらってくるという事実があります。経膣で産まなくても、羊水や臍帯、産後の授乳からも腸内細菌叢が定着するわけですが、抗生剤の点滴で菌を殺しながら産むことでの腸内細菌叢へのあり得る不利益と、かなり低い確率で起こるかもしれない新生児がG‌B‌Sで重症化することと、どちらがどうなんでしょう? これから腸の役割がどんどん見直されていくと、大変野蛮な産み方だった、と捉え方が変わるかもしれません。

G‌B‌S感染対策には、よもぎ蒸しやイトオテルミーなどの下燻蒸が有効です。あとは、普通に腸活してからだの冷えをとって、母体内の腸内細菌叢を調えて、ポテンシャルを上げていくのがいいと思います。母体は新生児の腸内細菌叢の一番の源なんですから。

科学は更新されて変わっていくからこそ、変わらない先人の知恵を敬うことも大事です。陰陽五行説によれば、冬に黒い食べものを摂ると良いといわれています。からだを温めて、黒い食べものでお産とお腹の子どもに必要な生命力を養ってくださいね。

腎気の味方。寒い時期はとりわけ染みますよ。

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変わるもの、変わらないもの

- 楽だから自然なお産~高齢出産編~ - 2022年2月発刊 vol.173

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