パパの産休&育休
今月から、改正育児・介護休業法が段階的に施行されます。男性が「産休」をとれるようになるのは10月からと、もう少し先ですが、理念的には、父親の育児休業も、これまでよりとりやすくなるはず? 制度ができれば変わるところは絶対にあるから、首がすわる前の一番大変な、そして小さな赤ちゃんが本当に毎日のように新しいことができるようになる発見ばかりの幸せな日々を、両親ともに見守りやすくなるのは素晴らしいと思っています。
自分の経験で話すと、第二子のお産のときに、わたしが産後動けない時期の育休取得を夫に打診すると、無理に決まってるだろうとかなり厳しい反応を返されました。しかし、第三子のときは、すんなり1か月の育休(今の基準だと少ないですね)をとっていました。上二人の子の世話という人数問題もあるでしょうが、間の約4年で世間が変わっていったのだと思います。ただし新生児の良さを味わうことのない、使えない育休でした! 実はその類の話題も、母親同士では本当によくあります。産休をとる男性が増えれば父親同士の情報共有も増え、新生児育児について、共同知が蓄積されるはずですよね。前向きに、子育てしやすさが増すことを願っています……。
赤ちゃんの腸活
さて、「両親で小さい赤ちゃんの育児」というときに、赤ちゃんの食事が問題になるかもしれません。わたしは「男女平等のためにミルクを選ぶ」という理屈は論外だと思っています。
母乳育児の赤ちゃんのうんちは黄色くて、ミルクの母ちゃんのうんちは緑色。一般に共有されている事実ですが、その色の違いは、腸内細菌に与える影響を如実に物語っています。これだけ腸活がいわれる今、赤ちゃんの腸のためにも、生きてる母乳が一番いいに決まっています。医学的な理由がない場合は、消化に負担がありそうな緑より、黄色を選びたいですよね?
さらに、哺乳瓶は、赤ちゃんの吸啜力に対し楽勝すぎるのです。新生児用のどれだけ口が細いものでも足りない。「吸うことで筋肉が鍛えられる」母乳育児のほうが、食べる・話すために発達したい、子どもの口腔の健全な成長を促すのは間違いありません。
こういった前提を確認したうえで、お父さんにも授乳の楽しみを共有したかったり、お母さんが授乳を休む必要があったりするケース。うちではそういうときにミルクは使わないで、搾乳して冷凍しておいた乳を使っていました。
そのために搾乳機が必要かというと、手動のものも、病院の備品レベルの機械も使ったことがありますが、どちらもさして搾りやすくなかったです。①搾乳する乳の容れ物を支える人がいる/支持体がある、②両手が使える、のどちらかなら、搾乳機はなくても大丈夫です。①では、片手で授乳しながら、もう片乳を自分で(片手で)搾乳します。吸われながらだと、吸われていないほうの乳房も、むしろ滴るくらい乳が湧いているから、とても搾りやすい。②の場合は、乳房を温めるのがポイント。乳房の周縁部から乳首にかけて集める方向で、乳房をぐるり一周、温めてください。イトオテルミーの冷温器があれば冷温器で、なければお湯を入れたペットボトルの底で大丈夫。とにかくおっぱいの血行を良くしたら、驚くくらい搾りやすくなります。母乳は白い血液だと実感する瞬間……。ずっと献血している母には、パワーチャージも大切ですよね。
※生薬の入ったテルミー線に点火して冷温器に入れ、全身を摩擦して血管やリンパの流れを促進する民間療法