イライラ、のぼせ、月経不順、月経困難、更年期などに効果のある漢方薬に温清飲があります。この漢方薬が合う人に「怒りを解放するワーク」をおすすめしています。
怒りっぽい人やイライラしている人、怒りや憤りを我慢している人はぜひやってみてください。もちろん、そうでない方でも、やってみるととてもスッキリすることがあるので、興味があれば試しにやってみましょう。
このワークをやるときは、誰もいない時間帯や車の中など、一人になれる場所でやってください。方法は簡単です。クッションや枕を用意して、思いっきりボコボコに叩くのです。プラスチックのバットや新聞紙を丸めた棒などで椅子やソファーの柔らかい部分を叩くこともできます。場所が広ければ、使わない茶碗や皿を叩き割ったりしても良いでしょう。怒りを感じる相手や状況に対して、思いつく限りの言葉をクッションや枕に向かって叫びながら、思いっきり叩いてみましょう。どんなに汚い言葉であってもとにかく声に出してみてください。自分のなかの怒りを出し切るのが大切です。多くの場合、怒りを全部出しきったら、涙が出てくることがあります。自分のなかに隠れていた本当の感情が表面化するのです。僕自身がやってみたときは、悲しさと悔しさで涙が出ました。なんでわかってくれないの?という誰にも知られたくない本音が出てきました。
心理学では怒りは「二次感情」といわれ、怒りの下に本当の感情が隠れているといわれています。その正体は、悲しさや悔しさ、さみしさが多いようです。本当の感情が出てきたら、それを感じることに集中してみてください。これらの感情は、体のなかに体感として表れます。
感情は体感を伴う
不安感や喉が詰まった感じ、咳き込みたくなるような感覚、胸がつかえた感じ、飲み込みにくい感覚、胸をぎゅっと掴まれているような感じ、胃酸の逆流、吐き気、胃もたれなど、誰でも一度は感じたことがあるでしょう。これらの体感は感情の表れかもしれません。
以前このコラムで、不安感の消し方を紹介したことがあります。それは感情を消すためには、その感情に意識を向けることです。具体的には、「私は今、不安を感じているんだなぁ」と言いながら、体で感じていることに意識を向けてください。最初は辛く感じるかもしれませんが、その苦しさに意識を向けることが大切です。普段は別のことを考えたり、ポジティブに考えようとしてみたりして、その体感から意識を外そうとしてしまうのですが、感情を消すためには、あえてその苦しさに向き合ってみてほしいのです。「私は今、不安を感じているんだなぁ」と繰り返しながら、体感に意識を向けてください。すると、その苦しさが少しずつ減っていることに気づくでしょう。個人差があるので人によっては時間がかかるかもしれませんが、コツコツと続ければ必ず消えていきます。他の感情でも同じように実践できますので、ぜひ試してみてください。もし途中でやめても、またやり直せば、途中まで減ったところから再開できます。一度完全に感情を消すことができると「あれ? どんな感覚だったっけ?」となるくらい思い出すこともできなくなってしまいます。その部分の思い込みも感情と一緒に解放されているはずです。
感情解放のワークが難しい場合は、自分自身に対して「辛かったね」「辛いのによくがんばってきたね」「そんなにがんばれるってすごいよ、えらいね」と自分自身に寄り添って、労って、褒めてあげましょう。何度も言葉にしてあげてください。完全に解放することが出れば、怒りを感じるようなシチュエーションになっても、怒りの感情が沸き上がらなくなります。。自分自身と周りの人々がハッピーになれることでしょう。