三十路で医学部に入学。
前職は、一級建築士として建築設計事務所経営、タクシードライバー、中学校数学教員……と、さまざまな職歴を持つ穴水玲逸先生。
現在も麻茎を使ったCBDオイルを販売する株式会社ソフィックを経営。
多岐にわたる知識や経験、また世界初資格保持者である本式のオーリングについてお話を伺った後編のお話です。
穴水 玲逸(あなみず れいいつ)
1952年生まれ。青森東方クリニック院長。医学部在学中に漢方に出会い健康を取り戻した経験から、30年来、漢方専門の診療をおこなっている。一級建築士免許、医師免許、一級電磁波測定士、シックハウス診断士、日本バイ・ディジタルO-リングテスト協会認定医師。趣味は、自然農法や炭素循環農法による家庭菜園と、金融取引。
正式なオーリングテストは医療系資格保持者だけが受験可能
―オーリングテストは、一言でいうとどういうものですか?
穴水 オーリングテストは電磁波の共鳴を利用した診断法であり治療法です。電磁波の周波数が共鳴、つまり一致したものは、定常波になる。これは中学校の理科の話になりますが覚えていらっしゃいますか(笑)。それを利用しています。物質というものはすべて特有の波長を出しています。電磁波過敏症の人だけがその影響を受けているのではありません。感覚として認識していないだけで、どの人も電磁波は浴びています。
例えば、その人のからだに抗生物質が効いているかどうか。服用した抗生物質の周波数と、ばい菌がいる炎症の起こっているところの周波数を調べてみるとわかります。抗生物質が体内のどこに集まっているか、必要な場所に届いているかどうかもわかるのです。
菌は生きているので、自分に都合の悪いものが来ないように「バイオフィルム」といってバリアを築きます。そのため、せっかく抗生物質を飲んでも届かないことがあります。電磁波でさらに届きにくくなるため、携帯電話などを使っていると届きにくくなります。
―薬の効果が電磁波によって変わってしまうということですか?
穴水 そうです。そういうときには、延髄の領域(図1)を揉むと抗生物質が届きやすくなります。必要な場所に届くようになると、からだのほかの部位から抗生物質が消えます。
総合病院に勤務していたときにもオーリングと漢方を活用していました。僕が回診したときに入院患者さんたちの薬を漢方薬に変更すると、みんな元気になってしまうのです。オーリングを使うと、どの抗生剤がいいかがわかるので、熱もただちに下がり、治癒が早くなる。病院長の先生が不思議に思って「催眠術でもかけてるのか?」と冗談めかして聞いてきたほどでした。そのくらい、オーリングも漢方も当時は珍しいものでした。
―オーリングテストは、いつどこで学ばれたのですか?
穴水 医学部時代に学びました。当時、アメリカの大学で教鞭をとっていた大村恵昭先生が、来日されるタイミングに合わせて受講して資格も取得しました。前号でお話しした「東洋医学研究会」で師事していた鍼灸師の先生の紹介です。まだ免許制度もなかったころ学び始めたのですが、アメリカでの特許が下りるのに時間がかかり、資格取得制度が整い試験を受けたのは、すでに医師になってからのことでした。100数時間の大村教授の授業を受けると受験資格を得ることができ、試験は一日掛かりです。面接、論文、ペーパーテストで午前中は終わり、その後、昼食を挟んで患者さんを相手にして実技試験という内容です。そのとき取得した世界初のオーリングテストの免許所持者のひとりです。受験資格は医師、歯科医師、鍼灸師、あん摩マッサージ師といった、医療系国家資格を持つ人と、獣医師に限られています。
(図1)
O-リングテストの臓器代表領域で、脳の延髄を代表する領域。1分ほど指圧する
必須条件である3つの菌トリニティバクテリア
―オーリングについてはなんとなく理解してきましたが、桃の木のことがわかるのはなぜですか?
穴水 そうですね。その前にまず、バクテリアの話をしなければなりません。知人の医師が人間の健康にとって重要な必須の3つのバクテリアがあることを発見し、「トリニティバクテリア」と命名しました。人類、植物、動物、すべてが本来の健康な姿でいられるための元になる必須条件である菌で、先カンブリア紀の末期に発生したと考えられており、粘土層の中に芽胞の状態で閉じ込められています。そして、芽胞から目覚めたものは地表から30㎝ぐらいの深さのところに暮らしているのです。この菌は人間の腸の中でも暮らしています。野生動物の腸にも、植物(野菜・果物)にもいます。土から生えた草に、エンドファイト(植物の体内に共生する多数の微生物の総称)として存在するので、その植物を草食動物が食べて、草食動物の腸の中で増殖します。それがライオンなど肉食動物の餌となります。ライオンは腸など内臓から食べます。そうすると肉食動物の腸内に入る。人間も野菜を食べることで体内に取り入れているわけです。
3つのバクテリアは、名前が長いのでそれぞれA、B、Cとします。Cは乳酸菌の一種です。そして、Bはどうやら時空を超えて旅をする能力を持っている。というのも空間から湧いて出てくるからです。「量子もつれ」を利用して五次元との間を行き来して同時に存在していることがわかりました。昨年、東京大学で量子テレポーテーションを用いた光量子コンピュータ方式を発明したニュースがありましたよね。Bのバクテリアは、それをすでにおこなっていて、五次元と、この四次元空間の間を行き来して同時に存在していることがオーリングテストでわかりました。しかも、この3種のバクテリアは土の中、植物の中、動物の中、すべてに存在しているのです。
ということは、僕の腸内にいるバクテリアと、植物の中にいるバクテリアは、量子もつれによって情報交換しているわけなので、離れていてもオーリングテストで結果がわかる……ということがわかったのです。つまり桃の木のことも、僕が桃の木を意識しながらオーリングテストをすればわかるのです。桃の木に「庭の奥のほうに移植してもいいか」とオーリングで聞いてみると、嫌だと言われ、その理由を尋ねると僕の近くにいたいからだとわかりました。それで桃の木は今もそばにいます(笑)。
高等植物は感情を持っています。オーリングで聞いてみると、羨ましがったり、遠慮したり、支え合ったりしているようです。五次元と行き来しているバクテリアが腸内に多く存在していれば、オーリングテストで、植物やペットと会話ができるのです。五次元は時間を超越しているので、過去、現在、未来のこともわかります。
※量子多体系において2 個以上の量子が古典力学では説明できない相関をもつことや関わる現象
夏の収穫が終わるころ。手前にスイカ(皮が黒の)が見える。
真ん中奥に見えるのが桃の木。家に一番近いところにある
食べるものをしっかり選びバクテリア健在の新鮮な食材を
穴水 トリニティバクテリアの指数(ある基準にもとづいて算出した固有値)は0~2800まであるとされ、30以下になると、がんの可能性があるといえます。400ぐらいに持っていけばBのバクテリアが増えるので5次元と対話できる。つまり動物や植物と会話しやすくなる。1000以上になるとがんの増殖が止まり、1500以上になると、がんの収縮が始まります。かつては普通の人間にもテレパシーがあったのかもしれませんね。
―アボリジニはテレパシーで連絡を取るといわれていますよね。食べ物が野生動物に近いのかもしれませんね。
穴水 アボリジニの腸内の状態を知りたいですね(笑)。オーリングテストで調べてみると、指数の平均レベルは1600ぐらい。日本人は、平均的に80が多くて、70~100ぐらいです。東京の人は少なくて青森の人のほうが多い。東京では土と接する機会が少ないので仕方ないですよね。
腸内細菌が特に弱いのが「乳化剤」です。トリニティバクテリアは乳化剤など存在しない時代に生まれているので、特に弱いようです。次亜塩素酸ナトリウムもです。既成のサンドイッチのレタスなど野菜を洗っていることが多いようです。防腐剤、防カビ剤もよくないですね。化学物質過敏症もすごく増えていて、数年前に900万人を超えたという情報がありました。今はもっと増えているはずです。東京の人口ぐらいの人数いらっしゃることになりますよね。流行りの柔軟剤もよくないです。
―粘土でできた『フォーリア』という柔軟剤がプレマさんにありますが……
穴水 オーリングで調べるとトリニティバクテリアが入っているようです。体内に入るように毎日使うシーツや枕カバーに使うと良さそうですね。
日々の食材を買うとき、わが家では「生活クラブ青森」を利用しており、カタログに丸をつけて「丸をつけたものは、すべて指数は400以上ありますか?」とオーリングで確認します。違ったら野菜、果物などジャンルごとに調べて確認してから購入します。プレマさんの商品のなかではプレマシャンティシリーズはすごくいいですね。自然栽培の秋場さんの野菜も1800と高かったです。弊社のCBDオイルにもトリニティバクテリアがたくさん入っています。指数は2800あります。
―指数を安定させるには、どうすればいいのでしょうか?
穴水 余計なものを食べないことです。僕は、朝は食べずに、昼はバナナ1本とりんご1個。夜は普通に食べます。一日一食です。そうするとテロメアが伸びるのです。ノーベル賞生物学者であるエリザベス・ブラックバーン博士が研究してわかったことですが、このテロメアが寿命を決めているといわれています。喫煙すると縮み、バナナとりんごを食べると伸びるといわれています。僕は間食としてお菓子を食べています。それこそ生活クラブの大福、おしるこ、羊羹など。欠かさず毎日食べます(笑)。それが、一日一食の秘訣かもしれません。