子どもの頃、蓮根の穴をのぞいて遊んだ記憶があります。
実は蓮根の穴をのぞくのは子どもだけでないのですよ。
老舗の料理屋さんなどでは「その日1日のお商売の見通しが良くなるように。」
と縁起を担いで朝一番に蓮根の穴を覗いたりするそうですし、お正月にいただくおせち料理に蓮根が登場するのも、「今年1年の見通しが良くなりますように。」という願いを込めて食べる習慣が残っているからなのです。
そもそも蓮根とは蓮の花の地下茎が肥大したものです。
蓮の花は2000年前の種がよみがえって咲いたことが実証されていたりして生命力の高い花の象徴として有名だったり、泥の中に茎があってもキレイな花が咲くことやお釈迦様が誕生を知らせるときに咲いた花なので、清らかなものの象徴として扱われたりしています。その茎になるわけですから、蓮根はカラダを浄化する力や生命力を高める力がある野菜として扱われたりします。
穴があいているのは泥を通す力、つまりドロッとしたものを通す力があると言われていて、鼻水や喉にからんだ脂肪の排泄(タンや咳)を手伝う野菜としても有名です。昔の人は鼻水が詰まったり止まらなくなったりすると、蓮根をすりお
ろして絞った汁を飲んだり直接鼻にぬったりして、咳を止めたり鼻の詰まりをとったりしていたそうです。
栄養面でみるとほとんどはでんぷん質なのですが、ビタミンCはレモンと並ぶぐらいたくさん含まれています。夏の間に作ってしまったメラニン色素の沈着を
解決するのにビタミンCは効果的です。
食物繊維も多いので腸のお掃除に、美肌作りに、もちろん風邪の予防にも大活躍です。
また、マクロビでは11月になると肺と大腸が活発に働く季節。この季節に肺と大腸の働きを助けてくれる野菜の代表選手が蓮根なのです。そんな蓮根を美味しく食べて、美肌と通りのいい鼻、腸、そして見通しのいい毎日を手に入れてみるのはいかがでしょうか?
蓮根でカラダも運気も通りを良くして素敵な来年を迎える準備をしてみましょう。
そんな蓮根を美味しく食べるレシピ、「レンコンdeれんこんde蓮根」のレシピのご紹介です。切り方を変えた蓮根の食感を楽しむレシピです。
中 美恵
.。゚+..。゚+.☆ 今月のMie’s Recipe ☆.。゚+..。゚+
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中美恵
中美恵(なか みえ)氏 KII認定 マクロビクッキングスクール校長 東京南青山プライベートサロン Mie’s Room 主宰 1997年に、KII認定マクロビオティックカウンセラー・中広行氏と出会い、料理法や理論を学び始める。 2000年「おいしく、楽しく」をテーマにした「マクロビクッキングスクール」を大阪に開校し、全国に展開。現在は料理に留まらず、マクロビオティックに出会うことで多くの可能性を手に入れた自身の経験を活かし、「年を重ねるごとにキラメキを増す」「今の時代に望まれる素敵な女性」をテーマに、多彩な場面で活躍中。 中美恵公式サイト https://miesrecipe.jimdo.com/ >> |