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オルタナティブファーム宮古

自然の恵みいっぱいの宮古島から農業や商品開発するなかで感じたこと気づいたこと

オルタナティブ
ファーム宮古 代表

松本 克也 (まつもと かつや)

自動車メーカーなど14 年の研究職を離れ、2012 年5月に家族4人で宮古島に移住。
約1万平米の畑で主に有機サトウキビを栽培し、黒糖蜜やキビ砂糖などの加工品を製造。
畑で黒糖作りが体験できるプログラムも準備中。
その他、有機バナナの栽培、未完熟マンゴーの発酵飲料の製造に携わる。

【Vol.97】失敗は成功のステップ

投稿日:

未完熟マンゴーの発酵飲料『ベビーマンゴーエッセンス』の今期製造において規定濃度以上のアルコールが検出される事故が発生いたしました。事故発生がわかった直後より行政関連部署に事故内容を報告し、指導を受ける中、今期の製造・販売を断念せざるを得ない状況になりました。 本来でしたら、6月頭には本出荷を開始させていただいている所でしたが、多くの皆様のご協力やご支援を裏切る事態に至ってしまいましたこと、本当に残念・遺憾で、皆様には心より深くお詫び申し上げます。

マンゴー生産農家様には未完熟マンゴーの原料をご提供いただき、加工メーカ様には2年前の試験製造の段階から常にご協力をいただきながら製造を進めてきて、販売店各位様には従来にない枠組みの新商品をお取扱いただき今期製造品にも期待を寄せていただいておりました。ご迷惑をおかけした皆様に、本当に申し訳なく思っています。 マンゴー農家様や販売店様に製造断念のご報告とお詫びのご挨拶に回りましたが、ありがたいことに皆さんから励ましのメッセージをいただいて、むしろ元気になって帰ってまいりました。『成功するまでやり通せば、それまでの失敗はすべて成功のためのステップに変わって、失敗なんて存在しない』『高い授業料を支払って、勉強をしたと思ったら良い』『商品を待っているお客様がいるから来年の復活を楽しみにしています』などのお声をかけていただいて、身に沁みました。

目に見えない微生物の代謝活動に頼る発酵技術の奥深さを実感させられました。たとえば常に安定した品質を保つヨーグルトやお酒の工場生産などの場合には、単離・培養した特定種の菌の接種を前提に、その他の雑菌の混入を防ぎ、特定菌種の代謝活動を工程管理します。一方で、歴史的には顕微鏡技術など微生物学が発達するより遥か以前から自然発酵は生活の中で活用されてきていて、たとえば蔵つきの酵母を使った味噌づくりなどの場合には、発酵蔵の温湿度変化による微生物の活動の様子を肌感覚で感じるような、それこそ数百年レベルの技術・経験の積み重ねがあります。

弊社の未熟さを知り、謙虚に受け止めた上で、ではどうすれば良いのか? 考える姿勢に転じていこうと思っており、現在は来期以降の製造に向けて、県の研究機関や大学などの協力をいただきながら、再発防止策・発酵管理技術などの検討を進めています。

製品品質については、昨年までに、赤ワインと比べても非常に高い総ポリフェノール量・抗酸化力(ORAC)の測定結果を確認しておりましたが、今期追加評価しましたヒト皮膚線維芽細胞(NHDF細胞)内抗酸化試験においても、これまでの結果すべてに整合・一致する傾向として、活性酸素の抑制作用を示唆する結果が得られていました。

開発当初の商品コンセプトである「美味しく・美しく・健康に!」眠っている地域資源ベビーマンゴーを活用した発酵飲料、の旗印の下に継続努力してまいります。これまで同様、皆様からのご指導・ご鞭撻を賜れますよう、なにとぞよろしくお願いいたします。

松本克也
プレマ宮古島プロジェクトリーダー(兼農業生産法人(株)オルタナティブファーム宮古代表取締役)
2012年4月まで自動車会社に勤務。車体製造の接合技術開発に心血を注ぎ、エンジニア一筋の人生を送る。2011年12月にもともとプレマファンだった姉から「プレマ・宮古島プロジェクトの発足とスタッフ募集」のメルマガ情報を聞いて『これだ!』と直感し、転職を決意。そこからはとんとん拍子に事が進み、家族で宮古島に移住。今ではすっかり都人(実は京都出身)ならぬ宮古人になりました。
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プレマ株式会社の『宮古島プロジェクト 宮古島の自然農法を推進し、島の健全な地下水と珊瑚礁を守り、お客様に安心と安全を届けます。

- オルタナティブファーム宮古 - 2015年10月発刊 Vol.97

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