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中川信男の多事争論

「多事争論」とは……福沢諭吉の言葉。 多数に飲み込まれない少数意見の存在が、 自由に生きるための唯一の道であることを示す

プレマ株式会社 代表取締役
ジェラティエーレ

中川信男 (なかがわ のぶお)

京都市生まれ。
文書で確認できる限り400年以上続く家系の長男。
20代は山や武道、インドや東南アジア諸国で修行。
3人の介護、5人の子育てを通じ東西の自然療法に親しむも、最新科学と医学の進化も否定せず、太古の叡智と近現代の知見、技術革新のバランスの取れた融合を目指す。1999年プレマ事務所設立、現プレマ株式会社代表取締役。保守的に見えて新しいもの好きな「ずぶずぶの京都人」。

【vol.3】日本の食を考える

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01ga_02.jpgもうご存じの方も多いと思いますが、日本の食料自給率はカロリーベースで40%を下回っています。つまり、外国からの輸入に60%以上を依存していて、その依存比率は年々高まっているのです。

日本人の生命線とも言える食料の半分以上が外国に依存しているなかで、世界の金余りを背景にした投機マネーが穀物市場に流入し、小麦をはじめとする国際的に取引されている穀物価格は急激な上昇を起こしています。

そして『食事こそ健康の要』ということを知っている皆さんにとってもっとも大きな心配材料は、中国産に限らず輸入食品には膨大な量の薬剤が生産・保管輸送・輸入の各段階で用いられていることだと思います。

先日小麦の輸入商社で輸入を担当していた人に「あの輸入時の薬剤添加の実際を見たら、だれも大量生産の安いパンやその辺のうどんは食べないでしょうね。虫一匹でも消費者は怒り狂いますから、仕方ないのでしょうね。」とのため息を聞きました。

ここに、私たちの将来をさらに大きく左右する問題が深刻なステージを迎えています。私たちの主食、「米」までもが、世界貿易機関(WTO)の枠組みのなかで自由貿易の美名のもと自由化されようとしています。外国産の米は安い労働力と大規模農業のスケールメリットを生かして極端に安く、それが日本に入ってくれば食の安全にあまり関心のない人や、少しでもコストを落として利益を出したい外食業を軸にして一気に広がるでしょう。外国産米の味は将来の「日本市場の陥落」を目指して日々改良され、日本産のそれと大差ないと言われます。

当然、日本の米農家は大打撃を受けるのです。すでに今年の新米の買い取り価格は米あまりを背景に今年は昨年の2/3にまで下がっていて、農家は赤字に喘いでいます。ここに追い打ちをかけて本当に良いのでしょうか。

私たちは「農薬の使用有無」よりも前に、まず国産の農産物をしっかり食べて、農家に利益が残るよう消費者は心を砕く必要のある、深刻なレッドラインに立たされています。

日本の家畜が食べるエサの大半は外国産であることもお忘れなく。

- 中川信男の多事争論 - 2007年11月発刊 Vol.3

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