農業ルネッサンス元年
1950年米軍統治下の宮古島で生まれる。家業は農業。自然豊かな前近代的農業、農村で育つ。69年島根大学へ留学。趣味は器械体操といたずらを考えること。70年代から親の家計を助けるため那覇で働く。「オキナワーヤマトユイの会」に参加し援農活動の受け入れ。「琉球弧の住民運動」事務局に参加し奄美琉球各地域島々の地域づくり島興し運動を支援。沖縄農漁村文化協会を結成し農漁業、農漁村の未来像の研究を続ける。宮古島に戻り農業をしながら自然塾を主宰し、農的学習法を編み出し、地域教育に取り組む。一方で農作物の研究および生産を始める。多くの生産者が作っても売れない事情を知り販路拡大の応援。95年ごろ「宮古の農業を考える会」を結成し有機農法の普及拡大と循環型社会づくり運動を始める。有機農法の限界に気付き、無農薬無肥料栽培に進む。10年前から親の介護を続ける。
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2015/02/01 -農業ルネッサンス元年
87号からの続き。冬瓜在来種調査報告です。 私の母が冬瓜のビニールハウス栽培を始めた二十数年前までは冬瓜は在来種が普通だった。生産農家は代々受け継がれてきた自分の種を持ち、その種を使い、作物を育てて …
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2015/01/01 -農業ルネッサンス元年
2015年が明けました。昭和60年代までは宮古(島)では旧暦の正月だった。台湾や東南アジアでは今でも旧正月を盛大に祝う地域は多い。日本国内でも農山漁村にはその伝統は根強く残っていると思われる。沖縄で …
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2014/12/01 -農業ルネッサンス元年
「ハーイ、カビラ! ウワマイスゥユ、ファーディ。アティナイィアシーウリバドゥ。ムリイキ、ピトゥンフィティー。シニャティウリバ」。(川平君、君も冬瓜を食べるか? あんまり穫れ過ぎて、人にあげるのに難儀 …
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2014/11/01 -農業ルネッサンス元年
「大変だ!! ○○おじいちゃんの姿が見えない」。訪問先で介護ヘルパーは心配になり住居の付近を探し回ったがいない。長時間待つけど戻らない。認知症が進んでいたと思っていたので、外出には注意していた。一人 …
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2014/10/01 -農業ルネッサンス元年
「照屋さんが話した事は本当だったんですね」。ある日、市役所福祉担当職員が訪問先で出合った時、話しかけてきた。「実は今日は朝・昼・晩三回来ました。○○さんがヤセてきた事が心配でした。私は長年、○○さん …
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2014/09/01 -農業ルネッサンス元年
「認知症がだんだん進行し、数ヶ月前にもうこれ以上自宅生活は無理だと診断され、施設に入る準備をしていたオバアさんがいました。コンビニに入って食べ物を取って、万引きでつかまる事もしばしばありました。本人 …
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2014/08/01 -農業ルネッサンス元年
「困っている人の役に立ちたい。そのような仕事や活動を自分の体が動く限り続けていきたい。私は生まれた時から(1970年生)自分の体を自分が思うようには動かせない難病と向き合ってきた」と語り始める砂川幸 …
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2014/07/01 -農業ルネッサンス元年
「障害者が自分で考え、進む方向及び実践方法を決め、行動し、その結果をふまえて、一つずつ前に進む事で自分の世界、可能性を拡げていくやり方を身につける事が基本です。そのためには障害者自身が自分の心身の状 …
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2014/06/01 -農業ルネッサンス元年
木村秋則宮古島講演会 「奇跡のリンゴ」で今や国内外に名を知られている木村さんが4月27日に来島されました。講演会は三部構成で第一部は木村さんの幼少時代から結婚し、リンゴ農家になり、不可能と言われてい …
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2014/05/01 -農業ルネッサンス元年
新鮮野菜による健康づくり、農薬化学肥料に頼らない野菜果樹生産、地産地消、農による地域再生、食農教育……が唱えられて久しい。最近は農業生産(一次産業)・加工(二次)・販売(三次)作業をつなぐ六次産業化 …