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小さな農と天職と新しい未来と

人はいつ変わるのか

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3・11から6年。月日の流れは早いものです。今を生きている人は、さらなる変化を求められていますが、人はなかなか変われない生き物だと感じています。

1989年バブルの頂点のころ社会人になったのですが、そのとき出合ったのが、いわゆる環境問題でした。いまのままの暮らし方や生き方、働き方をしていては、次の時代はないと20代のころ思ったものです。それ以降、約25年間の自分のテーマは「人はいつ変わるのか」ということでした。病気か、リストラか、交通事故か。旅か、1冊の本か、師匠との出会いか。変わるチャンスはいっぱいありますが、それでもなかなか変われないのが人間です。

3・11後、人の意識は大きく変わったといわれますが、そうだなあと思いつつも、意外と変わらなかったとも感じています。後世に大きな大きな「負の遺産」を残してしまった私たち。あらためていま感じるのは、陰ひなたに小さな善行を積んでいき、山を動かすしかないように思うのです。

3・11後、大事にしてきたことばを紹介しましょう。同志社大学教授・浜矩子さんの「多様」と「小ぶり」と「分散」が経済社会の道標、ということばもそんな1つです。いままで私たちは巨大で、一極集中しすぎたのかもしれません。経済評論家の内橋克人さんが以前から提唱されてきた「FEC自給圏」というキーワードも重要です。FEC自給圏とは、食糧(Foods)とエネルギー(Energy)、そしてケア(Care=医療・介護・福祉)をできるだけ地域内で自給することが、コミュニティの生存条件を強くし、雇用を生み出し、地域が自立することにつながるというものです。「FEC自給圏」を目指す地域づくり、していきたいですね。震災後、「半農半電」や「エネルギー兼業農家」という存在も世にたくさんあらわれるようになりました。みんな、変わろうとしているのですね。ぼくが編者になっている本『半農半Xの種を播く』に寄せられた正木高志さんの以下のことばもすてきです。自給は50%くらいでちょうどいい、とぼくは思う。50%自給できれば(株の過半数を握れば、株主総会で社長になることができるように)マネーシステムに生活の主導権を握られずに暮らすことができる。

ぼくは「2つの自給」が大事だと考えています。1つは夢の自給。もう1つは食やエネルギーの自給です。2 つの自給が少しでもなされる国に、世界になりますように。

1年間、拙い文をお読みくださり、ありがとうございました。編集部からお題をいただき書くという楽しい経験をさせていただきました。制約が創造性を刺激するといいますが、毎回、思いがけないアウトプットができました。それぞれのXで、すてきなソーシャルデザインをしていきましょう。どこかでみなさまとお目にかかれる日を楽しみにしています。

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AからZまでのキーワードを使って、地域資源や自分ビジネスの特徴などを見える化する手法の可能性を1冊のミニブック『AtoZが世界を変える!』にまとめました。2017年1月発行の最新刊です。

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半農半X研究所代表
福知山公立大学地域経営学部特任准教授
総務省地域力創造アドバイザー
塩見 直紀(しおみ なおき)

1965年、京都府綾部市生まれ。
「半農半X(=天職)」コンセプトを20年前から提唱。
ライフワークは個人~市町村までのミッションサポート、コンセプトメイク。
著書(『半農半Xという生き方【決定版】』など)は翻訳され、台湾、中国、韓国でも発売され、海外で講演もおこなう。
http://plaza.rakuten.co.jp/simpleandmission/

- 小さな農と天職と新しい未来と - 2017年3月発刊 vol.114

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