食べたもので自分の体ができている
初めまして。京都市内で形成外科クリニックを開業しています鈴木晴恵です。現在、私は動物性の食材を摂取しないヴィーガンという食事法を実践しています。ヴィーガンになる前は、ひどい食生活をしていました。娘がスケートをしているのですが、練習を終えたころに迎えに行って、帰宅するのは深夜。仕事を終えてすぐに迎えに行くので、ご飯を作る時間もなく、コンビニで何かを買って、帰りの車で食べさせることも。本当にひどい食生活でした。もちろん健康状態は悪かったのですが、その時はそれが普通だと思っていました。何をきっかけに今に至ったのかは、次回以降にお話ししたいと思います。
プラントベースドホールフーズ
みなさまに、ぜひお伝えしたいトピックスがありますので、初回は、そのお話をさせていただきます。
食を改めようとした私は、「身体にとって一番良い食べ方とは何だろう?」と、片っ端から情報を集めました。そして、私の食と栄養の基礎となり、バイブルとなる『チャイナ・スタディー葬られた「第二のマクガバン報告」』(T・コリン・キャンベル、トーマス・M・キャンベル共著グスコー出版)に出会ったのです。この本には、食事で病気を予防するだけでなく、治すこともできるということが書かれていました。
これだと思ったら突き進む、猪突猛進亥年の私は本で紹介されているジョン・A・マクドゥーガル先生のプログラムに迷うことなく参加しました。2 0 1 1 年11月の事です。そして、半年後には“プラントベースドホールフーズ”が、私にとって一番だという結論に行きついたのです。プラント、つまり植物。植物全体を食べるということです。実際アメリカでは、癌を始めとする生活習慣病は薬を使わずプラントベースドホールフーズで予防し、治すという医師が増えています。
2014年にジョン・A・マクドゥーガル先生が主催される学会に参加し、『チャイナ・スタディー』の著者T・コリン・キャンベル博士や、翻訳者でありナチュラルハイジーンの第一人者である松田麻美子先生に、直接お逢いすることができました。その学会で毎年9 月にアメリカで行われる「International Plant-Based Nutrition Healthcare Conference」に参加するように勧めを受け、第3回から出席しています。そこで食について関心をもち、実際に臨床に取り入れておられる先生方と出会い、今では深い繋がりを持たせていただいています。
昨年9月の第4回の学会に参加した日本人医師たちの間で、この考えを日本に持ち込むため、T・コリン・キャンベル博士を日本にお招きしたいという動きが起こり、松田麻美子先生のご尽力でついに今秋の招待講演が実現したのです。T・コリン・キャンベル博士を日本にお迎えするのは今回が初めてで、大変貴重な講演会ですので今号がみなさまのお手元に届くころにはチケットは完売している可能性があります。しかし、講演の様子はDVDに収められ、一人でも多くのみなさまにお届けするという計画がありますので、ぜひそちらを手に取ってみてください。
鈴木形成外科院長/ CHOICE オーナー
日本形成外科学会認定専門医・日本レーザー医学会評議員
日本臨床皮膚外科学会理事・京都形成外科医会 会長
第1回ベジタリアンアワード企業賞受賞(CHOICE)
鈴木 晴恵(すずき はるえ)
京都市出身。アジアにおいてレーザー治療をいち早く導入し、シミ、あざなどの数々の治療方法を確立。メディカルエステを考案、定義し、実践してきた。
仕上がりの美しい眼瞼下垂症手術に定評がある。3.11を機に「食」と真剣に向き合い、栄養学を突き詰めた結果、最善の食事法はplant basedwhole foodsと気づく。
クリニックに栄養外来を立ち上げる傍ら食のお手本を示すカフェ『CHOICE』開業。
大学生の娘の母親でもある。
鈴木形成外科 C H O I C E
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