自然なお産を経ると、脳内麻薬がたっぷり出て、お産の大変さはころっと忘れてしまいます。痛みの記憶がまったくないという自覚はあったのですが、3度目の妊娠をしてみて、これまでお産の原稿を書くときに、すっかり忘れていたことがまだあるのに気がつきました。
それは、つわりです。
つわりの原因には、おなかの子どもを異物と認識することでのアレルギー反応、消化の病、ホルモンバランスの乱れなど、いろいろな説明がなされます。症状は人によって違い、つわりのない恵まれた人もいますが、わたしは3回ともしっかり経験済み。3回目の今回、子どもたちの食事だけは這うように作っていたので、それができるぶん、おそらくこれまでで一番軽かったはずですが、安定期までほとんど寝たきりで、ああこれを覚えていたら、3人目なんて想定すらしなかったのに、と、後悔することもしばしばでした。
わたしの場合、吐きはしないのですが、動けなくなり、食べられなくなります。つわりのときには子宮の成長期に食べていたものがほしくなるのよ、と、説明してくれた人もいて、かつて食べたジャンクがよみがえり、不思議なほど「からだにいいもの」を受け付けなくなる私としては、実感的に支持したいところ。消化にいいし栄養もある、と、玄米餅を煮たおかゆなど薦められても、食べられないものはしょうがありません。
そんな状況なので、「おなかの子にいい食事をする」なんて考えず、口にできそうなものは、よほどひどいもの以外、知識で選別せずに食べてみます。が、自分の中での情報も乱れるようで、ほしいもの=食べられるものでないこともよくあります。上手に血抜きされた野生の猪肉が、ものすごいパワーフードで、たくさんいただいて元気になったりもしましたが、それは例外。肉や乳製品を食べたい気持ちになっても、動物性過多になるとあとでもっと気持ちが悪くなるので、とりすぎは禁物でした。全体に、見事に、陰性が強い内容になります。
そんなつわりも、まえ2回は安定期に入る頃には霧がはれるように晴れました。でも今回は、食べると微妙に気持ちが悪い状態が長く続きました。やっと、発芽玄米ごはんにみそとゴマとつけものが一番うまい、というような舌になったときには、ああ、わたしの子宮の旅も終わったか、とほっとしたものです。その後もでんぷん質をとると気持ち悪くなりがちで、ハクキンカイロをずっと肝臓の位置にあてていたら、じょうずに消化できるようになりました。
という感じで痛い思いをしたので、つわりのときにあってよかったと思えたものを書いてみます。妊娠超初期からがつんと症状が出る人もいるので、妊娠を考えてる人は、はやめに持っていてもいいと思います。
SSFのスパイシーなスープは、ありがたかったです。つわりのときは味はあまりわかりませんが、もともと好きな、「ハリラ風」にはお世話になりました。カレーが合う人も、いるかもしれませんね。保存食にもなりますし、何が食べられるかはわからないので、数種類みつくろっておくことをおすすめします。ただ、妊娠中にスパイシーなものを食べると子どもの胎内記憶が消える、との説もあるので、楽しみにしている方に向け、念のため書き添えますね。口にするものに関しては、からだにいいものが食べづらいわたしは、「ピュアシナジー カプセル」(パウダー口にできなくて……)とミネラル添加系の製品は意識してとりました。
さらに、つわりの最中は、電磁波にふだんより敏感です。「森の目覚め」の上にシムス(妊婦が楽な姿勢)で横になると、何かがすーっと晴れていきました。家に1枚あれば、重宝しそうに思います。
最後に、布マスク。もうこれ、必須です!だいたいの人がにおいに敏感な時期、市販のマスクはそれそのものが臭くてつけると気持ちが悪い、でもつけないともっと気持ちが悪い、と、大変不愉快です。が、竹布のマスクなら、肌触りもいいし、においのストレスがありませんでした。もう、においづわりで死にそうになっていた、第一子妊娠中のわたしに教えてあげたい。マスクはなくしやすいし、洗い替えもほしいので、複数枚そろえてくださいね。
望月 索(もちづき・さく)
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