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くま先生のすこやか診察室

「子どもも親も、家族みんなの笑顔と幸せのために」総合医療くま先生からのメッセージ

統合医療やまのうち小児科・
内科医師

山内 昌樹 (やまのうち まさき)

小児科医として勤務していたが、西洋医学の素晴らしさを感じつつ心から望む医療と現実のギャップに悩み、軽度のパニック障害を経験。YHC矢山クリニックで小児科 を担当し、病気の真の原因を学ぶ。お母さんの自己肯定感を取り戻すことが家族みんなを笑顔にし世界を平和にすると確信している。
〒849-0915 佐賀県佐賀市兵庫北5丁目8-7-2
0952-33-8500
http://www.yamanouchishounika.jp/

ブッダからの挑戦状?

投稿日:

この文章を書いている時点で、2年ぶりの夏の甲子園が終わりました。母校の智辯学園が、兄弟校の智辯和歌山に負けてしまいましたが、準優勝という素晴らしい結果に、選手たちへ拍手を贈りたいと思います。

昨年は甲子園自体が開催されないという異常事態でした。悔しい思いをした全国の野球部の選手たち。地方予選で敗退したチーム。レギュラーに選ばれなかった選手たち。選手を見守る保護者の方々。さまざまな思いがつまった、今年の甲子園だったと思います。関わったすべての人に、エールを贈ります。

「無限の自由」に気づく

閑話休題。智辯学園は仏教系の学校で、週1回宗教の授業がありました。仏教の基本的な教えや、般若心経の意味を解説していただきました。成績に関係ないため、勉強ができる優秀な友人たちは、内職(勉強)タイムだったようですが、当時から落ちこぼれだったうえに、仏教の教えに興味があった自分は、もっと詳しく教えてほしいと思いながら聞いていました。

また校舎内の掲示板に「一切衆生悉有仏性」と、墨汁書きで大きな張り紙がありました。「いっさいしゅじょう ことごとくぶっしょうあり」と読むと、授業で聞いた覚えがあります。しかしネットで検索すると「いっさいしゅじょう しつうぶっしょう」が一般的な様子。「生きとし生けるものは、すべて仏陀になる可能性(仏性)を持っている」との意味です。その当時は、自分も悟れるかな? 極悪人にも仏性はあるのか? くらいにしか考えていなかったように思います。

その後、様々な本を読んでいくなかで、仏性というのはアーユルベーダのアートマン(真我)や、カール・グスタフ・ユングが提唱した集合的無意識の聖なる側面、神智学でいうハイヤーセルフと同じものを表現していると知りました。そういう概念があると理解できましたが、それが自分にどんな意味があるのかわかりませんでした。その後、瞑想中に自分の魂の光を感じたとき(「らくなちゅらる通信」Vol.59「思考に気づく」参照)、このことだったのか! と実感できました。いま思うと、表面的なイメージだった気もしますが、めったに神秘体験をしない自分にとっては貴重な経験でした。

この仏性を自分の解釈で、わかりやすく説明してみます。私たち人類は、思考することで本能から解き放たれ、一切制限のない「無限の自由」を手に入れました。この自由が、仏性のひとつの側面ではないかと感じています。すべての人にこの自由はありますが、生まれた国、文化、宗教、周囲の人の常識、経済状況、親のしつけや学校の教育などによって、自分の自由を制限されています。さらに、そういった情報を学ぶことで「こうあるべき」「こうしてはいけない」と、自分で自分の手足を縛って、自由をさらに制限しています。仏性に気づくというのは、「無限の自由」とそれを束縛する制限に気づくことではないかと思います。

すべての制限を外しましょうと言っているのではありません。本来自分は無限に自由である、自分にとって不都合な制限は手放してもいい、ということを知ってほしいと思います。たとえば、学校には行かなくてもいい、勉強しなくてもいい、仕事を休んでもいい、家事をしなくてもいい、人に嫌われてもいい、人を嫌ってもいい、離婚してもいい、借金をしてもいい、負けてもいい、がんばらなくてもいい、いい子をやめてもいい、ちゃんとできなくてもいい、好きなことを思いっきりやってもいい。本当の幸せのためならなにをしても、なにもしなくてもOKです。

こんなアナーキーなことが、あんなに厳しい学校の掲示板に貼ってあったなんて! 厳しい先生や校則に負けず、やれるもんならやってみろという、ブッダからの挑戦状?だったのかもしれません。

- くま先生のすこやか診察室 - 2021年10月発刊 vol.169

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