渾身の『宮古島産 美味しーいこくとうみつ』が出来上がりました! 4月号で私たちが育ててきたサトウキビが初収穫を迎えた歓びをご報告しましたが、サトウキビ加工商品3姉妹(こくとうみつ、黒糖、ご家庭で黒糖作りを楽しんで頂ける『おうちで黒糖キット』)の第一商品の嫁入り準備が整いましたのでご紹介します。 *先輩農家さんにもたしなめられ、多少の気恥ずかしさも感じながら、いつの間にかこんな表現を使ってしまう親バカ生産者になってしまいました(笑)
初収穫を迎えたときのサトウキビ畑
農薬・化学肥料を使わない栽培方法で1年(春植え)から1年半(夏植え)大切に手をかけて育て、糖度の高い収穫タイミングを狙い澄まして丁寧に手刈り収穫されたサトウキビは、それ自体で既に稀少・貴重な存在ですが、その素材の潜在魅力を引き出すのはやはり「最終製品への加工」です。
こくとうみつの加工職人 藤原忠康さんは、秀明自然農法*を実践したい一心で、志高く、16年前に静岡県から宮古島に移住しました。やはり周りからは「肥料なしではサトウキビはできないよ」と言われながら、先駆的存在として農薬・肥料を使わないサトウキビ栽培を実践すると同時に、収穫したサトウキビを自らの手でこくとうみつに加工する技術も試行錯誤の末に身につけていきました。
*秀明自然農法とは岡田茂吉氏が提唱した自然栽培法で、自然堆肥以外の些かの不純物も混ぜることなく、土を清浄化し、土自体の力を発揮させる農法です。自然尊重、自然順応、清浄な土、自家採取された種子、生産者の作物への感謝をその大きな特徴としています。
丁寧かつ熟練の技術が詰まっています
藤原さんが作るこくとうみつを初めて食べた時の感動は今もクリアに思い出せます。まず、栓を開封したと同時にふわっと上がってきたふくよかで豊かな『香り』にビックリしました。実際に食べてみると、雑味はないのに、滋味のあるまったりと深い味わいに本当に驚きました。今も、スプーンに垂らして食べ始めると、幸せの味に深く頷きながら、うっかりすると止まらなくなってしまいます。幸せのレシピは豊富で、コーヒー、紅茶などの飲み物に、アイスクリームやヨーグルトのトッピングに、ホットケーキやかき氷・みつ豆などのシロップに、煮物などのお料理に、様々な楽しみ方ができます。
加工工程はシンプルで、サトウキビの搾汁液を、灰汁(アク)を取り除きながら炊き上げ/煮詰めていき、最終段階で遠心分離器にかけて、こうとうみつと粗糖に仕上げていきます。黒糖の加工技術がそうであるように、一見シンプルに見える工程に隠された「美味しさを約束する秘密の技術」があるように思います。藤原さんは多くを語りませんが、丁寧に灰汁を取り続けることで、雑味なくコク深い味わいを引き出されているように思われます。丁寧な灰汁取りは生産数量を少なくし、サトウキビ1トンから取れるのは、こくとうみつが45㎏、粗糖が35㎏ ばかりですが、品質を高く維持され続けていることの裏付けであると理解しています。また、結晶化を促進する撹拌冷却技術にも開発の過程ではご苦労があったようで、長年の経験に裏打ちされた熟練の技術が手作りでありながら安定した品質を保っている秘訣であるようです。
「幸せの味」をぜひご賞味ください
同じ感動を多くの方にお届けしていきたいと思いますが、サトウキビ原料が少なく、限定数のご案内で申し訳ありません。それでも、是非ご賞味いただければ幸いです。
『宮古産の 美味し~ いこくとうみつ』
宮古島の「幸せの味」をあなたの元に。農薬・化学肥料を使用せず愛情深く育てたサトウキビを、シンプルかつ丁寧な熟練の技で仕上げました。
松本克也 プレマ宮古島プロジェクトリーダー(兼農業生産法人(株)オルタナティブファーム宮古代表取締役) 2012年4月まで自動車会社に勤務。車体製造の接合技術開発に心血を注ぎ、エンジニア一筋の人生を送る。2011年12月にもともとプレマファンだった姉から「プレマ・宮古島プロジェクトの発足とスタッフ募集」のメルマガ情報を聞いて『これだ!』と直感し、転職を決意。そこからはとんとん拍子に事が進み、家族で宮古島に移住。今ではすっかり都人(実は京都出身)ならぬ宮古人になりました。 オルタナティブファーム宮古のfaceBookページはこちら>> |
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