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中川信男の多事争論

「多事争論」とは……福沢諭吉の言葉。 多数に飲み込まれない少数意見の存在が、 自由に生きるための唯一の道であることを示す

プレマ株式会社 代表取締役
ジェラティエーレ

中川信男 (なかがわ のぶお)

京都市生まれ。
文書で確認できる限り400年以上続く家系の長男。
20代は山や武道、インドや東南アジア諸国で修行。
3人の介護、5人の子育てを通じ東西の自然療法に親しむも、最新科学と医学の進化も否定せず、太古の叡智と近現代の知見、技術革新のバランスの取れた融合を目指す。1999年プレマ事務所設立、現プレマ株式会社代表取締役。保守的に見えて新しいもの好きな「ずぶずぶの京都人」。

【Vol.90】東日本大震災から学ぶ

投稿日:

 あの日から丸4年の月日が流れました。犠牲になられた皆さま、そして心を痛めた皆さまに、改めてご冥福と心の安らぎをお祈りいたします。

 先日は、阪神大震災から20年目という節目でもあり、そのときから私の人生が激変したように、4年前から人生が大きく変わったという方も多いのではないでしょうか。大きな災害は、私たちが不変と信じて疑わない何かを突き崩し、安定を求めれば求めるほど、不安定になることを教えてくれます。「あたりまえな、何の変哲もない毎日」が、実は奇跡の連続だとうことを知るために、大きな犠牲が払われているのです。

今すぐ準備を

 ここで教訓めいたことをお話しするのは簡単ですが、せっかくご自宅などで読んでいただいているニュースレターですので、もっと具体的なことをお願いしたいと思っています。 最近の地震の傾向は、日本列島がとても不安定なプレートに載っていることを如実に表しています。私は京都在住ですので、東日本大震災の経験がほとんど人々の心には生きなかった場所といっても過言でないでしょう。特に内陸の京都市内は津波とは縁がないせいか、東日本大震災の直後も含め、どこか遠くの出来事のような空気が漂っていました。実際に近隣のオフィスやお宅にお邪魔しても、地震対策をしているところは限られています。しかし、最近では琵琶湖周辺や京都北部での気になる地震が多発しています。私がここで申し上げたいのは、京都の個別事情ではなく、日本列島で生活している以上、『いつ、どこで、何がおきるかわからない』という普遍的な事実です。会社でも自宅でも緊急地震速報がいつでも大音量で鳴り響くようになっており、家具は固定しています。食糧は、カロリー源となり、生きるために必要な栄養素を含み、何年でも保管することができる果汁などを一切含まない酵素ドリンクを常に備蓄し、衛生管理のための自社グッズ、外傷ケアのための医薬品、放射性物質対策のためのベクレルモニタはもちろん、マスクや全身を覆うレインコート、マスキングテープの準備もしています。会社では東日本大震災の支援で役に立ったマイクロバスが、いざというときのためにいつでも動けるようにスタンバイしています。大型車が運転できるスタッフには、遠方で甚大災害がおきたときには24時間スーパーで買えるだけ食糧を積み込み躊躇なく被災地に走ること、そのための現金の用意が常にあることを伝えています。緊急時のメーリングリストは複数のサーバーに分散、緊急連絡の体制に加え、いつでも在宅勤務を翌日から実施できる体制まで整えました。通勤が遠くなる東京オフィスには全員分の緊急持ちだし袋が、海に近い宮古島オフィスには人数分のライフジャケットがあります。出張者には、レスキューマットを支給し、常に携行するよう命じています。私が生まれてから、京都では大きな地震があったことはありませんが、これらの準備はすべて東日本大震災から学んだ教訓から得たものです。震災直後から被災地に繰り返し出向くたびに、これらの準備がいかに大切かということを切実に感じたからにほかなりません。私は臆病者でしょうか? いいえ、違います。テレビの前で震災や原発事故の悲惨さを嘆くよりも、何でもいいから、次に繋がるようにしたかったのです。「自分だけは大丈夫」というどこかにある気持ちが、全ての準備や警戒を緩慢にします。あなたにも、今すぐ準備を、またはその見直しをお願いしたいと思います。

絶対になじまない

除染袋の耐用年数は3~5年。もうまもなく限界を迎える。

 商売をしている人間が、政治的なことをいうと顧客を失うのでやめなさい、という忠告を何度もいただいていますが、私がこれからお話しすることはそのような話ではありません。どちらかといえば経済の話であり、または、人が健康に、そして幸せに生きる権利と直結する話です。この国に原子力は危険です。震災から時間が経てば経つほど、やはり原発を稼働しないと経済が復活しないとか、化石燃料や自然エネルギーは高くつき、不安定なので、原発による発電のほうが安く、安定しているという話がでてきました。その後も福島をはじめとする被災地に何度も出入りしていますが、放射線量の高い場所にはいたるところに大量の巨大な黒い袋が積み上がっています。そう、除染で除去した表土です。どれだけ人の住む予定の場所を除染してみたところで、自前のベクレルモニタで測定しても、高いものはやはり高いのです。大地も空気も海も、切れ間なく繋がっているのに、一部だけどうにかしようとしたところで、人間のできることなど限られています。私たちはあの震災で、人間の傲慢さを悔いなかったでしょうか? いくらお金をかけても元通りにすることはできないことが明らかなのに、どうしてまだそれでも原子力のほうが経済的で安定しているといえるのでしょうか。この国の地面は巨大な力で揺れています。海の周りにはプレートが摩擦を起こして、大量のエネルギーが蓄えられています。いつ、それが海を爆発的に持ち上げ、また津波を引き起こすかわかりません。これは政治の話ではなく、経済的にも、倫理的にも合理性がないという話なのです。もう、同じ過ちを起こしてはならないのです。膨大な国の借金も、廃炉になる原発も、または運転して処理できない核のゴミを出したとしても、それを償うのは後世、つまり子どもたちです。これを看過することが、商売人として相応しいとするならば、私は商売人としては失格です。ならば、私は子の父として、人間としてこのことを再度お伝えしたいのです。

- 中川信男の多事争論 - 2015年3月発刊 Vol.90

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