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オディの農業日記

羽鹿 秀仁 (はじかひでひと)

サラリーマン、経営コンサルタント、青年海外協力隊の隊員として中米のニカラグア、パナマで5年間活動後、ネットワーク『地球村』というNPO団体のスタッフとしてアフガニスタン支援に3年関わり、2006年から三重県名張市赤目で農薬を使わない農業を始める。

【Vol.22】オディの農業日記 第15回

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【もうすぐ田植え】
4月17日に黒米の苗床を作りました。まず田んぼの一部をあぜシートで仕切って、水を溜められるようにします。そして苗箱の下3分の2に土を入れて去年収穫した黒米のもみを蒔き、その上に残りの土をかぶせます。仕切っておいた苗床に、苗箱をできるだけ水平において、鳥よけのネットをかぶせます。すべての準備が終わった時点で、水を入れます。少しずつ水が入ってきて苗箱の土が湿ってきます。その後は毎日、土が乾燥しすぎないように水のチェックをして、また途中で3日ぐらい水を切ってもみが呼吸できるようにします。きちんと芽が出てくるまでは、何か問題があって苗つくりに失敗したらどうしようかと気をもむ日が続きます。

今年は5月1日に小さな芽を出し、ゴールデンウィークの後半にはすべての芽が出揃いました。5月に入って急に寒さが戻り、霜注意報が出るなど、きちんと育つまでは気が抜けませんでしたが、おかげさまで順調に育っています。毎日少しずつ苗が大きくなっていくのを見るのがとっても楽しみです。

農業を始めて4年目、結婚して嫁さんにも農業を手伝ってもらうようになり、自分の中で大きな変化がありました。去年までは、農業が楽しいというよりも、地球環境や食糧自給率、食の安全性の面から絶対に必要であり、その中で楽しみを見つけようという、頭で考える農業との関係でした。しかし今年は少しずつ変わってきています。自然が好きで、植物や農作物に愛情をかけて育ててくれる嫁さんと一緒に作業をしているうちに、少しずつ農業を心から楽しめるようになってきたと思います。

種から芽が出たときや、草取りが終わって作物がうれしそうにしていると感じるとき、水をあげて生き生きと元気になった姿を見るとき、そしてもちろん収穫のとき。

今日の仕事を完了したと頭で考えて充実感を持つよりも、作物の成長のお手伝いができてよかったと心が感じられるように少しずつなってきています。もしかしたら今年の黒米の味は去年のものより一段とおいしくなっているかもしれません。いい嫁さんにめぐり合えたことを感謝しながら、自分の理想の農業に一歩ずつ近づいていく手応えを感じています。

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- オディの農業日記 - 2009年6月発刊 Vol.22

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