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インタビュー取材しました。

【Vol.83】梅酒の学校、 無事終了いたしました

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梅酒の学校とは、梅酒ソムリエの金谷優さんと、梅の実の収穫をはじめ、収穫のご祈祷、そして梅酒仕込みができる本格的な体験会です。梅酒は酒造会社さんで熟成し参加者に渡されます。

関東初「梅酒の学校」開校

4月号のイベント情報に掲載していた「梅酒の学校」が、6月下旬に茨城県水戸市で開校されました。「梅酒の学校」とは、梅酒ソムリエの金谷優さんと一緒に、参加者全員で日本でたった1つのオリジナル梅酒をつくる体験型の梅酒づくりツアーで、累計3回目となります。
 梅酒づくりに使う梅を自ら摘み取るところから行い、酒造会社さんで熟成させる本格的な内容です。それだけでなく、梅や梅酒に関する知識を深めたり、七面焼でぐい飲みの制作をしたりと、とても魅力的なツアーでした。

七面焼きでぐい飲み作り体験

 東京駅を8時過ぎに出発し水戸市へ向かいました。最初に到着した水戸市森林公園で昼食を取り、梅酒の試飲です。昨年、和歌山で開催された梅酒の学校で仕込んだものと明利酒類株式会社の梅酒で6 種あり、飲み比べたのですが、それぞれで甘み・酸味・風味にこんなにも明確な違いがあるとは思いませんでした。仕込みの割合やお酒の種類はもちろんですが、梅も種類だけではなく、土で味が変わってくるそうです。そんなほろ良いの気持ちが良い状態で、七面焼きという焼き物体験をしました。
 七面焼とは、天保(てんぽう)9年、水戸藩の財政再建のために、領地内の粘土を用いて陶磁器を焼き、それを藩民に供給するという、徳川斉昭公が取り組んだ偉業の一つといわれています。明治4年の廃藩置県とともに使命を終えていますが、それを旧水戸藩領地内の土を用いるだけでなく、きちんと特徴を再現したのが、今回体験した平成の七面焼です。

 あらかじめ3ミリの厚さに伸ばされた粘土を石こう型に巻き付けていく“板作り”という技法を体験しました。七面焼きの粘土は切れやすいため、若干扱いにはコツが必要でしたが、あっという間にぐい飲みの形になります。この方法だと均等なサイズで大量生産が可能となるそうです。この後、乾燥・本焼きを経て各自に届けられます。

梅を収穫できたことへの感謝

 梅の実を収穫する水戸藩根本漬物梅畑では、既に完熟し落下した梅から良い香りが漂っていました。梅狩りといえば、腕と首が痛くなるのではないかと心配しておりましたが、1人1・5㎏ 程度までの収穫でしたので体への負担はありませんでした。 良い梅の見分け方ですが、基本的に傷やシワがないものを選びます。黄みがかった梅ならば、落ちているものでも良いそうです。ただし、押して柔らかいものや傷があるものは、梅酒が濁ったり、味に影響が出たりするので避けます。 梅を収穫後移動しバスを降り長い階段を上ると、そこは偕楽園(かいらくえん)に隣接する常磐神社でした。ここは、水戸藩を代表する2代藩主徳川光圀公、9代藩主徳川斉昭公をまつる神社です。梅を収穫できたことへの感謝の報告のために、収穫した梅を持参し御祈祷(きとう)をしていただきました。

大きくて青い琺瑯(ほうろう)タンクがお出迎え

いよいよ最終工程の梅酒仕込みです。今回仕込みをお願いする明利酒類株式会社に到着です。ふと入り口に目をやると、水戸光圀の大きなキャラクターの手前に、大きくて青い琺瑯タンクが置かれていました。これが今回梅酒造りをするためのものだと気がついたのは、後で梅を投げ入れるタイミングでした。
 明利酒類株式会社は、江戸時代末期の安政年間に、初代加藤高蔵さんが水戸藩吉田村において創業した加藤酒蔵店を前身とし、約160年間、酒造りをされている企業です。第1回茨城おみやげコンテストで優秀賞を獲得した「百年梅酒」が代表的な梅酒として知られています。梅酒ソムリエの金谷優さんも「ここのお酒はおいしいので皆さんと作る梅酒もとてもおいしいものになります」とおっしゃっていました。

 早速、梅酒づくりの工程について伺い、参加者全員で梅の実を洗いへたを取り除く作業を行います。今にも雨が降り出しそうな中で、少し慌ただしい作業です。それを入り口に置いてあった琺瑯タンクに投げ込みます。中をのぞくとお酒と皆が入れた梅の実が大量に入っています。今年はブランデーで漬け込むとうかがいました。どんな仕上がりになるのか楽しみです。
 みんなの想いの詰まった梅酒は、こちらの酒造メーカーさんで1年弱寝かせます。そして、瓶詰めし、木箱に入れて参加者に届けられます。 梅酒の学校、関東第1期生全員の名前が入った本格梅酒は、今回は水戸市の御協力もあり、水戸徳川家の家紋三つ葉葵入りになるそうです。
 木箱に入っているので贈答にするという方、お子さんが嫁入りするときに飲むという方や、パーティーをする時に空けるなど、いろいろな声が聞かれました。参加の良い記念になりそうですね。今から1年後が楽しみです。 今年の梅酒の学校は終了しましたが、来年の開校も既に幾つか決定しているとのことですので、またイベント情報でも告知いたします。

<らくなちゅらる通信編集部>

- 特集 - 2014年8月発刊 Vol.83

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