「おかあさん、きょうのスクールランチはカレーだった。ぼくもカレーをもっていきたい」「みんなのおべんとうには、ぼくのすきなものしかはいっていないのに、ぼくのはきらいなのばっかり」など、小学校1年生の長男から毎日のようにお弁当への不満がこぼれていました。長男の学校は“各家庭の食文化を尊重する” という姿勢で基本がお弁当となっており、お弁当を持たない場合は前もってスクールランチを注文する方法が取られています。わが家ではお弁当を持たせていたのですが、長男はわたしの作るお弁当に不満な様子。「じゃぁ、スクールランチにする?」というと、それは嫌ならしく、お弁当を持って行くというのです。
そうはいいましても、本人の好きなものだけを入れたお弁当を作ると、かなり偏ったものになるためにあれこれと思案をしていました。長男のお弁当への希望をいろいろと聞いていましたら、“カレーをご飯にかけて食べたい” と、お家と同じ状態でカレーを食べたいようでした。カレーはカップに入れてお弁当に入れていたことはあるのですが、それではダメなようなのです。
そこで、温かいスープも一緒に持っていけるお弁当箱を購入しました。スープとご飯があたたかく、おかずは常温保存できるものです。少し大きくなりますが、もともとランドセルにはお弁当箱と水筒くらいしか入っていないので、本人にはそんなに負担にはならないようでそれに決めました。
そして長男の感想はというと家にかえるなり“very good”と、偉そうに親指をたてました。あたたかいご飯とスープがあるので、満足感が高くまた、大好きなカレーもあたたかいままご飯と一緒に食べることができるので、希望が叶えられたようです。お弁当箱を変えてからというもの、お弁当への不満がなくなりわたしのストレスも軽減されました。せっかく作ったお弁当にクレームがつくと、なんともイライラしてだんだんと作る気もなくなってきますからね。
これでしばらくは、おいしくたのしいランチタイムになっていることでしょう。とはいえ、前日にカレーなどを大量に作っている日はいいのですが、そうでない日にスープを朝作るのは面倒に感じる時もあります。そんな時には、四季彩々のお出しを使ってお野菜を入れるだけの、簡単スープを作って持って行かせています。手抜きが多々見られるお弁当の日もありますが、それがわが家の食文化ということで、長男には尊重してもらおうと思っています。
今年一年、ありがとうございました。よいお年をお迎えください。