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心と体のやしない草

人生は「選択」。何を食べるかによって人は変わるマクロビ業界に30 年以上関わり続ける岸江の話

プレマ株式会社
お客様コンサルティングセクション
マクロビ業界に30 年以上

岸江 治次 (きしえ はるつぐ)

2013 年プレマ入社。マクロビオティック活動歴を活かし、主に、商品の開発と営業に関わってきた。
趣味は読書と映画、好きなジャンルはミステリー。最近のおすすめ映画は「ルーシー」。
無双原理の時空の概念を捉えるのにマスト。

核のむきだし

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食品添加物毒性テーブルの監修で有名なある教授は、添加物の毒性についてわかりやすい説明をしている。毒性には急性毒性と慢性毒性がある。急性毒性は、食後すぐに人体に影響が出るもので、動物実験や検査により下限値を設定できるが、慢性毒性は、ただちに人体に影響は出ないが下限値を設定することができない。農薬や食品添加物に関しては急性毒性、つまり摂取してすぐに体に影響が出ることは調べているが、慢性毒性の安全性に関しては、時間とお金がかかるので、ほとんど調べられていない。国が許可している食品添加物は、急性毒性のみ検査されているものの、慢性毒性と複数が混ざり合うことでの相乗的な影響に関しては、まったく検査がされていないのだ。

したがって慢性毒性が問題になるのは時間が経って影響がはっきりしてからということになる。いったん認可されても、後に発がん性や有害性が明らかとなり使用が禁止された添加物のなんと多いことか。某「A粉」のように、さんざん販売され企業が利益を上げた後で、人体への有害性がわかり販売中止となった例もある。

つまり、貨幣交換経済の経済優先の世の中では、あらゆる面で、経済性が安全性よりも優位にあるのだ。経済成長を最優先に復興を進めてきた日本は、豊かになり物資にあふれているにもかかわらず、経済成長の呪縛から逃れられずにいる。

動かすだけで不幸になる原発

その最たるものが原子力発電であり、放射能の問題だ。「ただちに人体に影響がない」、これは安全性の下限値がないことを意味する。添加物でいう慢性毒性のようなもので、許容範囲を上げただけ、誰かがガンになるリスクが高まる。

原爆と原発(原子力発電所)の本質は同じということを私に教えてくれたのは小出裕章さんだ。70年代の後半、当時京都で市民が集まって「めだかの学校」という原発の勉強会が行われていた。親が電力会社に勤めていたので、子どものころから原子力発電の明るい未来を夢見て育った私は、講師の小出さんから原発の仕組みを教えてもらい、衝撃の事実を知る。ようするに、そーっと核を爆発させることで熱を出し、その熱でお湯を沸かして、出た蒸気でタービンを回すというのだ。簡単にいうと核の熱で、やかんのお湯を沸かすのが、原発なのだ。

さらに驚いたことは、原発を動かすために、被爆労働者が絶対必要だということだ。つまり、今の技術レベルだと必ず放射能を浴びながら原子炉の掃除をする人が不可欠であり、誰かの放射能被爆の犠牲の上にしか成り立たないシステムになっている。動かすだけで、どこかの誰かが不幸になる。そんなものを、いくらお金のためとはいえ動かしていいの?

私たちは環境に生かされている

そもそも毒ガスだった農薬を商売にするために、「農毒」を「農薬」と、命名して、罪悪感を一気になくしたように、原子力も「平和利用」とはうまく名づけたモノだ。この魔法の言葉で戦後の日本人は見事にだまされた。この美辞に反戦、反核の多くの人までもが錯覚し国の誤ったエネルギー政策を後押ししてきた。その結果がフクシマであり、今の放射能まみれの日本である。放射能がばらまかれている影響は、個人が恣意的(しいてき)に食べる、食品添加物の比ではない。

マクロビオティックは命を大きな視点で捉える。自身の健康が他の命(動物や植物)の上に成り立っていることを自覚することが哲学的根源だ。自分の命を創る環境に感謝しこそすれ、汚染させるなど、もってのほか。「今の自分があるのは恩以外のなにもない」。環境により生かされていることを忘れてはならない。

お隣の国では、フクシマの経験から学び核からの離脱を決めた。収束しておらず避難中の方が何十万人もいるなかで、未だに事故の原因も究明できず、誰も責任をとらないばかりか放射能の最終ゴミをどこに捨てるかも決めぬまま、電気は十分足りているにもかかわらず再稼働する発想は、まともな頭からは出てくるとは思えない。頭は帽子を被るためにあるのではない。オツムをちょっと働かせば、今の事態にハッとすることだろう。いいかげん気がつかないといけない。

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岸江 治次(きしえ はるつぐ)

2013年プレマ入社。マクロビオティック活動歴を活かし、主に、商品の開発と営業に関わってきた。趣味は読書と映画、好きなジャンルはミステリー。最近のおすすめ映画は「ルーシー」。無双原理の時空の概念を捉えるのにマスト。

- 心と体のやしない草 - 2017年3月発刊 vol.114

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